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「余計なことはやめなさい! ガトーショコラだけで年商3億円を実現するシェフのスゴイやり方」氏家 健治

(2020年8月21日)|本のソムリエ メルマガ登録
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【私の評価】★★★★☆(85点)


内容と感想

■著者は高級レストランで修行した後、
 イタリアンレストランを開店しました。
 しかし、赤字続きで倒産寸前。


 そこで著者は、通常営業をやめて、
 宴会だけ受ける店にしました。
 宴会だけなら予約の分だけ準備
 しておけばロスがないからです。


 宴会に特化したことで
 レストランはやっと赤字を
 脱出することができたのです。


・通常営業をやめて宴会に特化した・・結果は大成功。それまで赤字続きだった業績を黒字に転じさせることができました(p16)


■そして、宴会のデザートとして
 評判だったガトーショコラの
 店頭販売を開始しました。


 売上が増えてきたので
 通販サイトを設置してみると、
 驚いたことにガトーショコラが
 ポンポンと売れていくのです。


 これはガトーショコラで行けるかも
 しれない!と感じた著者は、
 ガトーショコラの大きさを半分に
 値段を1500円、2000円と
 アップさせていったのです。
 お店の営業もやめてしまいました。


 テレビ番組で取り上げられることに
 なった後には、3000円に値上げし
 現在の品質と価格が確立したのです。


・宴会のデザートに提供していたガトーショコラが人気だったことに着目し、ガトーショコラの単品売りを開始。ランチも喫茶もやめ、・・ガトーショコラだけを売る洋菓子の専門店になりました(p16)


■著者がやめた余計なことは、
 次のとおりです。


 通常営業をやめて、宴会だけにした。
 レストランをやめて、ガトーショコラに。
 ガトーショコラのネット通販をやめた。
 残ったのは3000円のガトーショコラだけ。


 一方でプロモーション(宣伝活動)には
 労力も金もかけているという。


 サイトのアクセスをチェックし、
 フリーの広報担当者と契約し、
 看板広告を出し、本も出すのです。


・2015年にはネット通販もやめてしまいました・・・売上の7割を占めていた最重要部門、メインの販売チャンネルです・・・理由はトラブルが多く、非効率的だったからです・・・理不尽なクレームや要求にも応えなければならないというデメリットがあります(p49)


■著者の試行錯誤を読ませていただいて、
 事業初心者が単独の1つの事業を
 立ち上げから成功させるのは
 困難が伴うのだと思いました。


 1つの事業に集中するのではなく、
 5つくらいやってみて成功したものだけ
 残すくらいの試行錯誤が必要なのかも
 しれません。


 もし今、苦しんでいる事業であれば
 切り口を変え続けることで
 うまくいったものを続けるなどの
 試行錯誤が必要となるのでしょう。


 氏家さん、
 良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・外務省の元高官に気に入っていただいたことをきかっけに、現在、ガトーショコラは世界50カ国以上の駐日大使に定期的な贈り物として届けられています(p62)


・価格を上げたら客筋が良くなった・・・じゅうぶんな利益が確保できるようになったことで、材料やパッケージを3000円(消費税込み)という価格にふさわしいものにアップグレードできました(p73)


・「余計なこと」は見栄と気遣いから生まれる・・・「カッコイイ人」や「いい人」になろうとしていないかどうかをチェックしてください(p173)


・業績低迷から抜け出せないのはなぜなのか?平凡な店になったのはなぜなのか?・・・「何か間違ったことをしたか、何か間違った状態を放置していたか」の結果だということ・・・一定の時間を設けて本質に向き合う習慣を作る。本質に焦点を合わせて、現実とのギャップを俯瞰する。その上で、余計なことをやめていく(p160)


・小さな会社の広告展開・・・広告は、普通のことをやっても意味はない・・・「普通だったらありえない」方向を目指さないと、広告費を無駄にしてしまいます(p137)


・自社の商品はどんなインフルエンサーに発信してもらえれば購買につながるのか、ぜひ考えてみてください(p113)


・広報活動はプロの力を積極的に借りたほうがいい・・・月額15~50万円です。現在は月額30万円ほどのギャラをお支払いしています・・・会社より個人のほうが自らの看板で仕事をしているだけに誠実に働いてくれる(p131)


・私にとって、何が本質だったのか。それは、「とびっきり美味しいもので、きちんと稼いで、お客様も自分も幸せになること」(p155)


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▼引用は、この本からです

氏家 健治、集英社


【私の評価】★★★★☆(85点)


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目次

序章 忙しすぎて、儲けることをおろそかにしていませんか?
第1章 余計なことをやめるたびに、会社が大きくなった
第2章 余計なことをやめたら、こんなにいいことがあった
第3章 「余計なことをやめる」代わりに、ますます強化すべきこと
第4章 「余計なことのやめ方」にはコツとタイミングがある
第5章 ブランドは、余計なものを捨てた先にある
終章 人の役に立とう


著者紹介

氏家健治(うじいえ けんじ)・・・「ケンズカフェ東京」オーナーシェフ。1968年生まれ。ホテルオークラ東京、赤坂アークヒルズクラブ、レストランマエストロ等で研鑽を重ね、調理および製菓・製パンの技術を体得する。1998年、東京・新宿御苑前に「ケンズカフェ東京」を開店。イタリアンレストランからガトーショコラ専門店に転換し、年商3億円を達成。


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