「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」ヘンリー・S・ストークス

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英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書)

【私の評価】★★★★★(90点)


■「フィナンシャル・タイムズ」「ロンドン・タイムズ」
 「ニューヨーク・タイムズ」の東京支局長を
 歴任した、在日50年のイギリス人著者が伝える
 日本人への思いです。


 著者は三島由紀夫とも交流があり、
 白洲次郎、麻生和子との接点も
 あったようです。


 イギリス人のロジックからすると
 なぜ西欧諸国の植民地に侵攻し、
 植民地の独立を支援した日本が
 侵略者として非難されなくてはならないのか、
 理解できないということです。


 さらに、台湾、朝鮮は
 植民地というよりも
 日本の国土の一部でした。


 植民地として搾取するのではなく、
 日本と同じインフラを作るために
 巨額の投資を行ったのです。


・アジア、アフリカ、オーストラリア、
 北米、南米を侵略してきたのは、
 西洋諸国だ。しかし、今日まで、
 西洋諸国がそうした侵略を謝罪した
 ことはない。どうして、日本だけが
 欧米の植民地を侵略したことを、
 謝罪しなければならないのか(p39)


■日本軍はアジアの侵略者で、
 現在でも軍国主義になる可能性の
 ある国家なのでしょうか。


 こうしたイメージを日本国内、
 国際的に広めたのは
 マッカーサー以降の占領政策が
 うまくいった証拠だとしています。


 そしてその亡霊は、
 現在でも当たり前のように
 人の心の中に生きているのです。


・今日、日本の大新聞や、文部科学省、教員を
 はじめとする多くの日本国民が、占領時代の
 卑屈な態度が身に沁み込んで、東京裁判史観を
 受け入れて、占領政治がよかったと信じているから、
 マッカーサーは大きな成果をあげたといえる・・
 ウェッブ裁判長はオーストラリアへ
 戻って隠居した後に、「あの裁判は誤っていた」
 と、語っている(p75)


■著者と交流のあった三島由紀夫は
 自衛隊市ヶ谷駐屯地で自衛隊の決起を促し、
 そのまま割腹自決しました。


 三島が目指したものは、
 天皇を頂点とする日本の国体と
 日本人の心を取り戻すことでした。


 方法としては稚拙だったと思いますが、
 私たちも天皇とは何か、
 日本とは何かということを
 考えていかなくてはならないのでしょう。


 ストークスさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・大英帝国は植民地を徹底的に搾取することで、
 栄華を保っていた。お人好しの日本人が、
 台湾、朝鮮の経営に巨大な投資を行って、
 本国から壮大な持ち出しをしたのと、
 まったく違っていた(p47)


・第一次世界大戦の後のパリ講和会議で、
 日本は人種差別撤廃を提案したのです・・・
 人種差別撤廃提案が11対5の圧倒的多数で
 可決されたにもかかわらず、ウィルソン
 大統領はこの議決を葬りました(p162)


・インドネシアの植民地支配は、1596年に
 オランダが艦隊をインドネシアに派遣した
 ことに始まります。オランダの350年以上に
 及ぶ植民地支配に終止符が打たれたのは、
 1942年の日本軍の進攻によるものでした・・
 日本は第二次世界大戦でアジアの国々を
 侵略したとされますが、どうして侵略する国が、
 侵略された国の青年に軍事訓練を施すのでしょう・・
 日本はアジアの国々を独立させる
 あらゆる努力を惜しまなかった(p165)


・韓国人は劣等感を癒すために、
 日本を苛めて、快哉を叫んでいるが、
 劣等感はネガティブなものだから、
 やがてはマイナスに作用する。
 そのうちに、日本という大切な財産を
 活用できなくなるだろう。
 日韓、日中関係を歪めてきたのは、
 日本が卑屈になって、両国に不必要に
 腰をかがめてきたことが原因だ(p232)


・日本の「慰安所」・・マッカーサー元帥が
 厚木に着陸してすぐに、日本政府に要求して
 開設させた、アメリカ兵のための売春施設は、
 アメリカ軍によって「リクリエーション・
 センター」と命名された・・
 「慰安婦」という表現は、いかにも忌まわしい
 実体を、誤魔化しているように響く、端から
 実体を隠しているように、聞こえる。
 そもそも、日本には、歴史を通して
 奴隷制度がなかった。まして、女性を
 「性奴隷」としたことなどなかった(p91)


・私は(フィナンシャル・タイムズの)
 若い支局長だった。ホテル・オークラに
 一人で泊まっていた。
 私が求めたわけではないのに、
 部屋に会ったこともない女性がいたこともあった。
 アレンジしたのは、外務省の報道課長だった。
 しかし、こうした「慣習」は、
 東京オリンピック後、なくなった(p80)


・「南京」にせよ「靖国参拝問題」にせよ
 「慰安婦問題」にせよ、現在懸案になっている
 問題のほとんどは、日本人の側から中国や
 韓国にしかけて、問題にしてもらったのが
 事実だということだ(p5)


・初めから、「南京大虐殺」は中国国民党政府
 によるプロパガンダであった・・・
 ティンパーリーが中国情報機関からも金を
 貰っていたことは、間違いないが、いったい
 どのくらい貰っていたかは、明らかになっていない・・
 日本人は野蛮な民族だと、宣伝することに成功した。
 中国人は天使であるかのように位置づけられた。
 プロパガンダは大成功だった(p105)


・三島の目的は、ノーベル賞ではなかった。
 天皇の「人間宣言」をはじめ、
 自衛隊のありかたなど、
 占領軍が破壊した日本の国体を
 取り戻すことが、目標だった。
 占領体制を破壊するためには、クーデターや、
 革命的な手段を辞さない覚悟だった(p68)


・三島が檄文で訴えたことは・・・
 戦勝国の占領支配から、歴史ある主権国家として、
 天皇を戴く国家として、「国体」を
 取り戻さなくてはならない、ということだ・・
 出征した日本軍将校が最後には特攻隊となって、
 現人神としての天皇と国体を守るために、死んだ。
 私は三島が言葉だけでなく、自らの命を
 捧げて訴える道を選んだと信じている。
 命に替えても守るべきものが、あったのだ(p131)


・日本人もユダヤ人と同じように、
 キリスト教徒から蔑まれてきたという点では共通する。
 それは優秀な民族だからだ・・
 日本は日露戦争では白人のロシア帝国に対して勝ち、
 大東亜戦争では数百年にわたって
 アジアを支配していた西洋人を、
 あっという間に追い払ってしまった・・
 ユダヤ人と日本人はよく似ている。
 どちらも優秀だから、他の民族から嫉妬され、
 批判にさらされる(p200)


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■目次

第1章 故郷イギリスで見たアメリカ軍の戦車
第2章 日本だけが戦争犯罪国家なのか
第3章 三島由紀夫が死を賭して問うたもの
第4章 橋下市長の記者会見と慰安婦問題
第5章 蒋介石、毛沢東も否定した「南京大虐殺」
第6章 『英霊の聲』とは何だったか
第7章 日本はアジアの希望の光
第8章 私が会ったアジアのリーダーたち
第9章 私の心に残る人々
終 章 日本人は日本を見直そう



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