「50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか」大前 研一

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50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか (集英社文庫 お 66-1)

【私の評価】★★★★☆(87点)


■経営コンサルタントの大前研一さんは、
 マッキンゼーで日本支社長、
 アジア太平洋地区会長を歴任。


 52歳でマッキンゼーを退職すると、
 東京都知事選に出馬し落選。
 平成維新の会で出馬した参院選も落選。


 その後は、経営大学院などの教職に就いたり、
 「ビジネス・ブレークスルー大学院大学」を
 開校した頃に書かれた一冊です。


 52歳で選挙に落選したのは
 かなりショックだったようです。


・選挙前の僕は、ほかの人間が我慢することを
 当然と思っていた。なぜなら、「正しいことを
 言っているのは、オレだから」という理屈である。
 どっちが正しいか、何が正しいか、だけが、
 僕の判断基準のすべてだったと思う。
 でも、世の中というものは、それじゃ通用しない。
 正しくても、言ってはいけないことがあるということを、
 50歳を過ぎて僕はやっと気づいたのだ(p153)


■前半は、現在のサラリーマンの
 現状についての分析です。


 サラリーマンだから上司とぶつかる
 こともある。悩まないのが大事、
 と言っているのが印象的。


 後半は、50歳以降の
 人生計画のコツです。


 今が50歳なら死ぬまで
 30年間の計画が必要であり、
 やりたいことは今、やってみよう。


 ゴールがイメージできれば、
 やるべきことが見えてくる、と
 合理的な提案をしています。


・やりたいことがあるなら、
 やりたいと思っている今が旬である・・
 定年後に、それをやって楽しいかどうか
 わからない。今、やってみるべきなのだ(p177)


■私も今年の誕生日で52歳です。


 今後の30年間を見据えて、
 考えていくべき時期であり、
 大前さんと大きな考え方の
 違いがないと気づきました。


 あと、考えるべきは
 将来、後悔しないための
 親のサポートですね。


 大前さん
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・僕は、人生最後の瞬間に 
 「ああ、オレの人生は良かった」
 と言い残して死にたいと思っている・・
 幸せなゴールをイメージすると、
 結果そうなるためには、これは続けておきたい、
 このつきあいは重要でない、
 この仕事はやらなくていい、
 というものが案外はっきり見えてくる(p138)


・老後の計画を立てるとき、
 一番重要になっていくるのは住む場所だ。
 住む場所が行動範囲を決めるし、
 つきあう友達を決める(p210)


・晴耕雨読にはすぐに飽きる・・
 「毎日釣りをして暮らしたい」と
 夢見る人は多いが、釣りはたまにやるから
 楽しいのである。「毎日」となると
 漁師みたいなもので話は別だ(p175)


・日立製作所に入社したが、当時
 「自分の専門分野で、5年で日本一になれ。
 7年で世界一になれ。なれなければ去れ」
 と言われたものだ(p24)


・リクルートという会社は、
 この「入社10年で完成する」という
 サラリーマンの生物的な特徴を、
 日本で唯一、いやおそらく世界でも唯一、
 理解している会社で、「32歳定年制」
 とでも呼べそうなユニークな
 人事制度を持っている・・32歳になったら、
 退職金として1000万円出すから、
 とっとと出て行ってくれ・・(p25)


・最初の10年はだれでも進歩する。
 だが、そこから先進歩するのは、
 努力し続けた人だけというわけである(p32)


・たとえば都営バスは高齢者の料金を無料にしている。
 どうして恵まれた高齢者にタダで乗らさせるくせに、
 恵まれない若者から料金を取るのか(p82)


・管理職である僕の意向を気にするような
 人間というのは、極めて危険だ・・
 「大前さんが何と言っても、
 私が調べた結果はこうなんです。
 分析するとこうなります」
 と、なぜ言えないのか(p33)


・解決できない問題についてはどうすればよいのか。
 これは悩まないこと、これしかない。
 たとえば、すごくイヤな上司がいる・・
 そんなとき僕は「相手はオレより年上なんだから、
 順番から言えばオレより先に死ぬ」と
 思うことにしている(p135)


・会社がオレを認めてくれない、
 評価が悪い、出世させてくれない・・、
 と文句タラタラの人がいるが、
 ちょっと考えてもらいたい・・
 木にボールをぶつけたゴルファーが
 こんなところに生えているから
 ぶつかったではないか、
 と木に文句を言っているようなものだ(p94)


・仕事で悩むくらいだったら、
 上司に「そんなことできません、
 クビにしてください」
 と言ってしまえばいいのだ。
 今どき「できないならおまえをクビにするぞ」
 と言える勇気のある上司はいない。
 ウジウジ悩むくらいだったら、
 早目にかぶとを脱いでしまえ、
 これが僕のアドバイスだ(p130)


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【私の評価】★★★★☆(87点)

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■目次

第1章 拡がる世代間格差
第2章 日本の平均年齢50歳の時代
第3章 第2の人生に備える



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