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「ドイツで、日本と東アジアはどう報じられているか?」川口マーン惠美

(2017年9月20日)|

ドイツで、日本と東アジアはどう報じられているか?(祥伝社新書)

【私の評価】★★★★☆(81点)


■ドイツ在住の著者が教える
 ドイツにおける日本に関する
 マスコミ報道の実情です。


 ドイツでの日本の報道は、
 中国・韓国の言い分そのまま、
 日本側の主張の完全無視。


 竹島、尖閣問題は日本がこれまで
 韓国、中国にとってきた
 対応の結果であるというのです。


・2012年、『恥辱の岩』というタイトルの記事が、《ディ・ツァイト》に載った・・尖閣は中国にとって、「恥辱」を拭い去ることができるかどうかの試金石というわけだ。つまり、種を蒔いたのは日本人。私がドイツ人なら、「なるほど!それがこの不可解な領土紛争の背景か」と思うだろう(p83)


■これは中韓のドイツマスコミへの
 浸透度が高いこともあるのでしょう。


 また、ドイツマスコミが
 中国からアジアの情報を発信している
 ということもあるのでしょう。


 ドイツが中国寄りであることは、
 こうしたマスコミを利用した
 工作の結果でもあるのではないかと
 思いました。


・《ZDF(オンライン版》2012年12月16日・・日本は景気の停滞に悩んでいる・・ゆえに国民は、安倍のナショナリズム的プログラムに喜んで逃避する・・《ZDF》はヨーロッパで一番大きなテレビ局でありながら、日本には特派員を置かず、日本のニュースも北京から発信している・・ニコラ・アルブレヒトという女性特派員の手になるもの。まったくもって不可解だ。日本に恨みでもあるのだろうか(p139)


■ドイツのマスコミについての報道と
 ドイツ人の認識には
 新鮮味がありました。


 ドイツ人は、
 日本は侵略国家で(太平洋戦争)
 日本人は残虐で(南京大虐殺)
 卑怯(パールハーバー)と思っている。


 しかも、いまだに慰安婦問題に
 謝罪もしない傲慢ぶりだと
 見ているらしいのです。


 残念です。


 川口さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・《ARD》のほうが堅苦しい・・同じ事件を扱っても《ZDF》は少しだけ大げさに報道する・・たとえば、福島原発の事故の際、あることないことを言って危機感を煽ったのが《ZDF》だった(p20)


・《シュテルン》・・最初は感嘆の的だった東北の被災者の礼儀正しい態度が、あっという間に、どんな不幸にも文句を言わず、抗議の声もあげず、我慢ばかりしているのはちょっと変じゃないかという見方に変わった。耐えることに慣らされた従順すぎる国民・・ドイツ人は理解できないのだろうか・・感情を出さないのは感情がないからだと決めつけるのは、それこそ自らの感情移入能力の欠如を暴露しているだけではないか(p43)


・ドイツ人は自分たちの脱原発の決定に誇りを持っている。しかし、実際のところ、ドイツの原発はまだ止まっているわけではない。17基のうち9基は、今でも稼働している。これを2023年には止めようと言っているだけだ(p50)


・ドイツ人は、世界中で、中国人の次に南京虐殺の話が大好きな国民で、もちろん中国のでっち上げた超残酷ヴァージョンを盲目的に信じている(p84)


・中国共産党は、途上国でのメディアの主導権を確立するために、70億ドルを費やしている。最近の出来事としては、国営テレビ放送《CCTV(中国中央電視台)》・・140カ国で数億人の視聴者を持っている・・《NHK》は国民から視聴料を取っている半国営放送なのだから、日本をこき下ろす番組だけでなく、海外に向けての啓蒙番組を作るべきではないか(p197)


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■目次

序章 ドイツメディアの種類と傾向
1章 原発事故を、ドイツはどう報じたか
2章 尖閣と慰安婦を、ドイツはどう報じたか
3章 安倍政権の政策を、ドイツはどう報じたか
4章 中国・北朝鮮を、ドイツはどう報じたか
終章 雅子さま報道をめぐって



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