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「ぶれない人」小宮 一慶

2017/04/10公開 更新
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ぶれない人 (幻冬舎新書)


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 会社の目的とは何でしょうか。


 ある人は、株主のために金を稼ぐことだと言います。だから、あらゆる手段を講じて金儲けを増やしていけばいい。一見お得そうな料金メニューに見せて顧客を誘導すればいいし、政治家を動かして、補助金を出させてもいい。


 金を稼ぐことが目的ならば、儲かるなら組織のために何をしてもよい、ということになるのです。


・お金を追い求めると、"黒"に限りなく近いグレーゾーンの領域に平気で片足を突っ込んでしまう人は多いと言えます(p38)


 著者が教える「ぶれない人」とは、仕事において「ぶれない人」です。その根底には、会社とは人を幸せにするためにある、という考え方があります。


 会社の良い製品で社会に貢献する。社員を育てて経済的に自立させる。そうすれば必然的に売上が上がり利益が増えていく、と考えるわけです。


 人を幸せにするという信念があれば、仮に製品に不具合があれば、すぐに回収して見直しする。反対に金儲けを意識すれば、製品回収に反対する人が出てきたりするのでしょう。


・経済は、人を幸せにするための道具です。手段なのです。政治も同じです。目的は、人を幸せにすることです円福寺の藤本老師(p165)


 「「信念のある人」は、 信念のない人からは疎まれる」という言葉が印象的でした。


 もちろん世の中きれいごとばかりで通じないこともあるでしょう。楽しい職場が良いという人もいれば、規律のない職場はまずいという人もいるでしょう。それでも、すべては人の幸せのためにあるという点では、合意できると思うのです。


 小宮さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・お金を稼ぐことを目的に仕事をしている人と、良い仕事をすることを目的に仕事をしている人。どちらが結果的に儲けることができると思いますか?(p28)


・ある大手証券会社で副社長をしている人と会ったとき、彼が、証券取引法違反で拘置所に入ったことを自慢気に話しているのを見て、心底、あきれたことがあります。会社のために犯罪を犯すのを自慢していたのですが、組織のために犯罪を犯すのなら暴力団と同じです(p182)


・正しいことでも理解してもらうのはなかなか難しい。(p56)


・正しい考え方を伝える努力をする・・・社長自らがスーパーの店頭に立ち、お客さまにサランラップを売っているのです。「社長があそこまでやっているのだから、自分も何かしなければ」という気持ちが生まれた社員は多かったはずです(p77)


・あまり怒られない(怒らない)、厳しいことを言われない(言わない)というのは、優しいのではなく、「甘い」だけだと私は思います(p83)


・「紙一重の努力」を積み重ねよう・・意識の差は、実は、店員の接客態度、品揃えの豊富さ、商品の鮮度、お店の清潔度などの"ちょっとした差"として現れるものです(p151)


・遠回りだと思っても一カ所にとどまって深堀りしコツコツと地道な努力を続けることが、結果的には、早く目的地に到着することにつながると思います(p192)


・次の「チャンス」のために、いかに「準備」をしておくのか。その姿勢のあるなしは、人生を大きく左右します(p196)


・死ぬことを恐れるより、死の準備のないことを恐れよう(p206)


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【私の評価】★★★★☆(84点)



目次

第1章 ぶれないための正しい考え方
第2章 信念のある人になるために
第3章 会社として、社員としての正しい考え方
第4章 正しく生きるために


著者経歴

 小宮 一慶(こみや かずよし)・・・1957年生まれ。東京銀行入行。岡本アソシエイツ取締役。1994年日本福祉サービス企画部長。1996年小宮コンサルタンツ設立。


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