【私の評価】★★★☆☆(72点)
■新幹線を切り口に
経営コンサルタントが語る
経済エッセイです。
ネタは経済半分、新幹線半分、
というところでしょうか。
著者は年間新幹線100回、
飛行機70回乗っていますので、
講演会でこういうネタをマクラに
話しているのでしょう。
・新幹線と飛行機のみの比較でいうと、
東京―大阪間では・・2005年では、
新幹線65%、飛行機35%・・
飛行機がシャトル便導入もあり
シェアを伸ばしています(p26)
■景気の話題が多いと感じました。
景気とは世の中の動きですから、
経営コンサルタントとすれば、
景気が上向くのか、下向くのか、
バブルなのか、デフレなのか
正確に把握する必要があります。
大きい世の中の流れを把握し、
経営の方向を考えながら、
個別の販売、製造等を考えるのが、
経営なのでしょう。
・私はタクシーを利用するときにも、
運転手さんが気やすく話せそうな人の場合には、
「景気はどうですか」と聞いてみます(p124)
■JR北海道は厳しく、
JR東日本、東海は調子がいい。
こうした差が見えるのも、
民営化によって
国鉄のどんぶり勘定から
脱却したおかげだと感じました。
小宮さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・今は破綻してなくなった日本長期信用銀行で、
「うちは、新入社員から移動はグリーン車です」
と言われたことが記憶に残っています(p115)
・切符を入れたら、改札機に切符が
詰まってしまったのです・・
女性の駅員がやってきて、自動改札機の
ふたを開きながら言った最初の言葉に
驚きました。「どこからの切符ですか」・・
こういう場合、最初の言葉は
「申し訳ありません」であるはずです。・・
私が切符を持たずに改札を抜けようとしたと
疑われたのではないかと思いました(p208)
・私は地方に講演に行く場合などは、
昼の時間か、夜でも早い時間の講演なら、
だいたい日本全国日帰りで東京に帰って来ます。
札幌でも沖縄でもです・・
日本は東京中心に交通網が発達している(p34)
・米国のコンサルタントが出した論文に、
「規制緩和をすれば必ず起こるルールがひとつある」と
書いてありました・・そのルールとは、
「強いものは益々強くなり、弱いものは滅びていく」(p133)
・人生を過ごす上で、私は
「8割の熱意と、2割の冷めた自分」
のバランスがよいのではないかと
思っています(p174)
祥伝社
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
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■目次
第1章 「新幹線」から見える日本経済
第2章 「野立て看板」からみる企業経営
第3章 ビルのクレーンが地価を教える
第4章 新幹線の空席と景気の関係
第5章 フルムーン夫婦の旅行増加からわかる経済状況
第6章 進む鉄道のハイテク化
第7章 新幹線のサービスから見えること