「ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女」エリザベート・ヴァイスマン
2015/11/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■ココ・シャネル、
本名ガブリエル・シャネルの父親は、
女にだらしない縁日の露店商。
母親は、ぜんそく持ちで、
稼ぎの少ない夫とともに
働きながら5人の子供を育てます。
しかし、ガブリエルが12歳のとき、
母は亡くなります。
ガブリエルら子供たちは
孤児院等に預けられました。
・彼女の心の底には、大きな心の傷がある。
父親がなく子供がいないことだ。・・
妊婦たちへの敵意を増幅させた(p112)
■二十歳になった彼女は、
生活費を稼ぐため
夫人子供用品店に就職します。
なんとここで、
ガブリエルは雇い主には内緒で
お客から注文を取り、
ドレスやスカートを作り始めます。
必死に働き、お金を稼ぎ、
自由を得ようとしたのです。
・誰にも借りを作らないことが
彼女のモットーである(p17)
■その後、裕福な将校と付き合いながら、
乗馬をし、踊り、唄い、
自分の店を作りました。
自分のために作った
帽子と服は
爆発的に売れたのです。
当時は、女性はコルセットで
腹をへこませるのが当然。
そうした中で、ガブリエルは、
ゆったりとした布地で
身体にフィットしたシンプルな服を
作り続けたのです。
・ココはスカート丈を短くし、
コルセットをやめた。・・
女性たちの身体を解放し、
そのファッションで稼いでいる(p55)
■当時、女性たちには
結婚以外、生きる道はなく、
結婚相手は、同じ階層の人と
決まっていました。
シャネルはそうした時代に、
女性が働き、経済的に自立するという
とてつもない革命を起こしたのです。
ヴァイスマンさん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・従業員は彼女のことを、
その人生そのものだと打ち明ける。
他人に厳しく、攻撃的で、威圧的で、
移り気で、扱いにくい人物だと(p17)
・いつかあなたが悲しみの淵に沈み、
すべてを失くし、ひとりぼっちになった時、
いつでも相談できる友人をひとり持つことね。
あとは仕事よ(p140)
・私が自分のメゾンを設立できたのは、
二人の男性が私のために全力を
傾けてくれたからよ(p42)
・芸術家たちを、ココに紹介したのはミシアだ・・
ジャン・コクトー、パブロ・ピカソ、
サルヴァドール・ダリ、マックス・ジャコブ、
ピエール・ルヴェルディなど・・(p70)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
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■目次
Chapitre 1 翼を持たずに生まれたのなら......
Chapitre 2 人生の試練、それがどんなものかわかっているわ......
Chapitre 3 ハンサム、とってもハンサムで心をそそる......
Chapitre 4 女性たちの身体を自由にしてあげたわ......
Chapitre 5 その女(ひと)はうつろな目をして泣いていた......
Chapitre 6 あんな服、続くはずがないわ......
Chapitre 7 この暇と金持ちのあさましい退屈さに......
Chapitre 8 いつかあなたが悲しみの淵に沈み......
Chapitre 9 職場で座り込みのストライキをするですって......
Chapitre 10 ディオールがなんなのよ......
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