「社長はなぜ、あなたを幹部にしないのか」小山 昇
2016/04/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
■ベテラン社長が教える出世する
管理職のあり方です。
まず、基本的に管理職は
イエスマンでかつスピードが
なければなりません。
なぜなら、実務は管理職が指揮し、
担当者が実行するからです。
・優秀な管理職とは、社長の決定を即座に実行に移す人・・決定の欠点を見抜けるのがいい管理職ではありません・・とにかく素早く実行する人こそが優秀な管理職なのです(p22)
■そして、やれないくらいたくさんの
指示を社長から受けたとしたら、
実行する順序は、難しいものから。
ただし、それは上司にやらせます。
なぜなら、最も難しいことに挑戦したら、
それだけで仕事が回らなくなる可能性があるから。
自分がやるのは、
最も早く結果の出る
最も簡単な仕事です。
・どうすれば安請け合い病にかからずに、あなたの評価も下げずに済むのでしょうか・・案件が5つあったら、最も難しいものを上司に持ち込みます・・次に、最も易しいものをあなた自身がやります。・・残り3件は・・正解は「放って置く」です。・・すべてを丸抱えして愚直にがんばるのは、管理職のあるべき姿ではありません(p55)
■多くの経験と失敗に裏打ちされた
小山さんのアドバイスでした。
最後の小山さんからのアドバイスは、
「辞めます」と上司を脅す優秀な部下は、
そのまま切ること。
いくら優秀でも、つけあがり、
反対勢力を作る可能性のある人は
組織に不要なのです。
小山さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・社員は何かにつけて「うちの社長はおかしい」・・「何を考えているのか分からない!」と嘆く・・理解できないに決まっています。社員は、社長になった経験がない(p25)
・環境整備をする真の狙いとは何でしょうか・・・私が最終的に目指したもの、それは全社員の心をそろえることです(p191)
・脅しで「辞めます」と言う・・・「そうですか。お疲れさまでした」で終わりです。慰留すればその人は以後完全につけあがり、やがて周囲を巻き込んで対抗勢力と化して社内を荒らすのを社長は知っている(p28)
・業績の上がらない会社は、例外なくナンバーツーが勘違いをしています。社長の方針を守るどころか、それ以上のことを勝手にやろうとしていたりする・・やがては徒党を組んで社長に反抗するようになります(p38)
・「部下の教育」とは何か。有り体に言えば、「部下を徹底的に働かせて、仕事のやり方を叩き込む」ことです(p108)
・「○○をやりなさい」と具体的に指示し、そして本当にやったかどうかをチェックして、やっていなければ叱る・・・一般社員は「言われてもやらない」のが当たり前なのです(p140)
・「仕事」を管理する上で重要なのが、あなたの部署の仕事を「見える化」することです。いつ、誰が、何を、どのようにしているのか、明日は何をすればいいのか。そういったことを、誰が見ても分かるようにしておく(p118)
・社員教育は「質」より「量」・・「早朝勉強会」は、通算で950回を超えました。勉強会は5組に分かれているので、実際に行った延べ回数は4750回です(p143)
・新入社員はとにかく密着・・2人の先輩社員が、新卒・中途入社の社員に密着して現場で徹底的に仕事を教えます(p208)
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【私の評価】★★★★☆(86点)
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目次
第1章 心構え編 社長の決定に不満があるなら会社を辞めよ
第2章 戦略編 変化を厭う管理職は必ず淘汰される
第3章 社員教育編 強制的に教育しなければ部下は永遠に成長しない
第4章 モチベーション編 自発的に仕事をする部下など存在しないと思え
著者経歴
小山 昇(こやま のぼる)・・・1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任して現在に至る。2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。全国各地で年間240回の講演・セミナーを開催している。1999年度「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」を受賞。2000年、2010年には「日本経営品質賞」を受賞
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