「儲かりたければ女性の力を借りなさい」小山 昇
2014/06/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(96点)
要約と感想レビュー
■女性7割の職場を統括する
小山さんの一冊です。
女性は男性と違います。
何を言うかより、誰が言うか。
まず日頃のコミュニケ―ションが
大事になります。
・私は、毎日一時間使って、人をほめるネタ探しをします。・・・「いつも新人の面倒をみてくれてありがとう」と書いたサンクスカードを送ります(p164)
■そして、目標を決めるときも、
全員参加で納得するまで話し合う。
「みんなが合意した、
成果が出ることをやるのが正しい」
と言う言葉にショックを受けました。
女性の考え方と男性の考え方は
まったく違うのです。
それを理解しなくてはなりません。
・多くの会社は、頭で考えて「よいこと」をやろうとします。しかし、これは大きな間違いです・・・みんなが合意した、成果が出ることをやるのが正しい(p143)
■もちろん、お局様の意見ばかりが
通らないように、紙に意見を書かせる
などの工夫は必要です。
それでも最後には、
全員が納得したうえで
目標設定をするわけです。
日本人は和を大切にしますので、
納得と理解が大切なのです。
・武蔵野では、目標を決めるときに、まずみんなでおしゃべりしながら話し合いをします・・・付箋紙に自分がよいと思うことと悪いと思うことを書かせます・・多数決で決めずに、みんなが納得して合意するまでとことん話し合います(p143)
■女性の場合、
文句は言うし、すぐ辞める。
公平に扱わないといけないし、
根回しも必要だし、
昔からいる人にも配慮しないといけない。
扱いにくいことこの上ないのですが、
これに対処できれば、
どこでも大丈夫なのでしょう。
・「無理を言わない」ということは「その人に期待していない」ことと同じです・・仕事で女性に無理を頼みたいときは、まず「Aさんに、折り入って相談があるんだけど」と言って・・・(p103)
■最近、すべての人が
女性かしてきていると言います。
まずは、仕事も
人間関係ということなのでしょう。
さっそくサンクスカード
採用させていただきました。
小山さん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・優秀な人が集まる会社で業績がよくないとしたら、コップが裏返しになっている。「・・お前なんかに言われたくない」という人ばかりだからです(p91)
・女性のやる気は声をかける回数に比例する(p29)
・私が毎日、「何か報告することはないか?」と部長に聞きます。・・課長も部長に聞かれて何もないと叱られるから、部下の社員やパートさんやアルバイトさんに「何かないか?」と常に聞いている(p56)
・女性の愚痴を聴くときは、途中で口を挟まずに、最後まで聞き、愚痴の在庫を残さないようにすることが重要です(p58)
・公平というのは、チャンスを平等に与えて成績によって差をつけること(p39)
・「辞めたい」と言われたとき・・・「今、私がこの立場にあるのは、Aさんが何もできない私に力を貸してくれたからですよ」と言わなければならなかった(p24)
・飲み会で・・・私は一切語りません。みんなの話を聴くだけです。最初に「チェックイン」といって一人一分間自慢話をさせます。(p199)
・部下が「Aさんを辞めさせないなら、私たち全員辞めます!」と直訴してきたことがありました・・・Aさんをとることが正しいのです。・・・内心では「要求が通らなくて仕方がない」と思っている(p42)
・文句を言うからやらせないのは間違いです。よいことや、うまくいっていることの体験を強制することが大切です(p202)
・文句ばかり言う人は、文句を言われる立場を体験させると文句を言わなくなります・・・(p128)
・従業員を研修に行かせるときに・・・若手従業員がいじめられないようにするには、まず職場で最古参のパートさんに声をかけます・・・断られたら、今度は「それじゃあ、若い人のなかで・・(p123)
【私の評価】★★★★★(96点)
目次
序章 「女性」を戦力化した企業が儲けられる
第1章 女性の戦力化にはコミュニケーションが不可欠
第2章 女性の資質を考えて対応すればうまくいく
第3章 女性の資質を活かし、能力を引き出す仕組み
終章 女性を戦力化するには、まず自分自身が変わること
著者経歴
小山 昇(こやま のぼる)・・・1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任して現在に至る。2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。全国各地で年間240回の講演・セミナーを開催している。1999年度「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」を受賞。2000年、2010年には「日本経営品質賞」を受賞
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