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「絶対に会社を潰さない強い社員の育て方」小山 昇

2011/09/12公開 更新
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絶対に会社を潰さない強い社員の育て方


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

■前半は、人事評価の定量化の話が
 中心で食傷ぎみでした。


 が、後半は、強い中小企業である「宮城野」の
 改革の一歩が、「掃除」であったことがわかり、
 一気に親密感がわいてきました。


 著者の会社「宮城野」は元暴走族も
 いるような落ちこぼれ集団だったのです。


・私は、「毎朝30分の掃除が、落ちこぼれ集団を変えたのです」とお答えしています。・・・環境整備は、人材を育成する最上の手段であり、わが社に根づいた「文化」です(p195)


■掃除から入って、
 早朝勉強会や社長カバン持ちなど
 教育メニューを整備。


 評価は、基本は年功序列で、  
 賞与が業績評価。


 細かいところでは、
 サンクスカードで
 褒める仕組みを作っています。


 仕組みがしっかりしているという
 印象でした。


・多くの中小企業には、「人事評価」のしくみがありません・・・「基本給は年功序列。賞与は成果に応じて」とするのが「宮城野」のルールです。(p89)


■流れとしては、うしろから読んでいくと
 説得力があると思います。
 いろいろヒントをいただきました。


 自分の会社でやってみて
 うまくいったらそのまま、
 うまくいかなければやめると
 試行錯誤がわかります。


 小山さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「武蔵野」では、「やりたい人」が手を挙げてリーダーとなり、問題点や課題を解決していきます(p136)


・人間は、誰と巡り会うかによって、人生が大きく変わります。社員は、いい上司との出会いにより、将来が大きく変わります。(p164)


・これまでの経験から、「A評価の社員」から選ぶと間違いが少ない。上司にしてみたら、いなくなると困る人材です。・・・「いなくなったら困るくらいの社員」でなければ、課長職を全うすることはできない。(p176)


・「武蔵野」の環境整備の方針・・・
 1.基本
 (1)仕事をやり易くする環境を整えて備える。
 (2)「形」から入って「心」に至る。・・・(p205)


・4週に1度、年13回、環境整備をチェックする・・・チェックがないのは、「やらなくてもいい」という方針です(p212)


・環境整備のチェック項目
 1 清潔 敷地のまわり10mにゴミが落ちていない
 2 礼儀 巡視の際、挨拶ができている。(名札をつけている。)
 3 整理 サンクスカードの表示は出来ているか・・・(p215)


絶対に会社を潰さない強い社員の育て方
小山 昇
中経出版
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【私の評価】★★★★☆(84点)



著者経歴

 小山 昇(こやま のぼる)・・・1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任して現在に至る。2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。全国各地で年間240回の講演・セミナーを開催している。1999年度「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」を受賞。2000年、2010年には「日本経営品質賞」を受賞


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