「今いる仲間で「最強のチーム」をつくる」池本 克之
2014/06/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
チームとしての一体感
優秀な池本さんの若い頃のスタイルは、自分がバリバリ仕事をするというもの。もちろん著者は順調に出世します。出世しても、バリバリ仕事をしますが、部下はついていきません。結果して、「みんながやらないなら、自分でやろう」となりました。
それでも、成果は出ていました。ただ、組織の一体感としては、いまいちだったのです。コンサルタントとして独立した著者が気付いたのは、自分に足りない「人の気持ちを理解する」というプロセスでした。著者は自分に足りなかったチームとしての一体感を、コンサルタントとして教えていくことになったのです。
・言うことを聞かないということは、別の意見があるということです。そこに耳を傾けない限り、コミュニケーションは成立しません(p38)
解決策の管理者・レベル・期限を決める
著者の手法は、GEのワークアウトに似ています。職場の仲間で課題を話し合うのです。話し合いの前に、メンバーがどんな人でどんな思いを持ち、どんな人生を歩み、これからどんな生き方をしたいのか共有します。アイスブレイクです。
話し合いでのポイントは、最初に背景の共有をする。発言は、「質問」「提案」「事実共有」だけ。最後には、全員が納得したうえで、解決策の「管理者・レベル・期限」を決めるのです。著者はナビゲーターとして、リーダーの進めたい方向に自然に導くのです。
・リーダーが共感を得られるミッション・ビジョン・バリューを設定する(p75)
マネジャーは仕事をチェック
マネジャーの仕事は、部下ができない仕事をすることではありません。仕事はマニュアルに手順が記されており、マネジャーは部下の仕事が適切に行われているのかをチェックすることなのです。
今日の本はまるで自分を見ているようでした。仕事で活用してみます。池本さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・わかりやすい理念が人を動かす・・・社内に「それはお客様のためですか?」という理念を徹底しました(p69)
・世の中全体で見れば、自発的に仕事をする人の割合は、決して多いわけではないのです(p42)
日本実業出版社
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【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 私はなぜ、チームをうまくまとめられなかったのか?
第2章 「チームを動かすノウハウ」の落とし穴
第3章 自分たちで「目標」を決めればチームはまとまる
第4章 「TDC」を始めることで何が得られるのか?
第5章 「TDC」で「最強のチーム」をつくる
第6章 リーダーのための「もっと伝わる」コミュニケーション術
著者経歴
池本 克之(いけもと かつゆき)・・・1965年神戸市生まれ。1988年日本大学生物資源科学部卒。ノンバンク、海外ホテル事業、生命保険代理店営業を経験。財務、マーケティング、セールス、人材教育などを体得する。その後、通信販売のベンチャー企業の経営に参画。それまでのノウハウを実践する。株式会社ドクターシーラボ移籍後、代表取締役として2003年3月ジャスダック店頭公開に貢献。2003年11月ドクターシーラボを退任。月商1億円に満たない時代から1年3ヶ月で月商7億円超に、さらに年商120億円企業へと成長させた。2004年3月株式会社ネットプライス執行役員に就任。公開企業のマネジメント経験を活かし、若いベンチャー企業の参謀役としてカスタマーサービス、物流、CRM、仕入先開拓等の機能を統括する。 2004年7月にはマザーズ店頭公開。経営者として2度の上場を経験する。その後、複数のプロ経営者を経て現在は組織学習経営コンサルタント。多くの企業の成長をコンサルティングする。大企業から創業間もないベンチャー企業に至るまで、継続的に成長する企業経営のアドバイスを行っている。
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