「最強チームにまとめる技術」池本 克之
2016/12/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
自分でやっていると限界がくる
仕事ができる人が、必ずしも有能なリーダーになれるわけではありません。よくある失敗は、「全部、自分でやってしまう」リーダーです。なぜなら、自分でやったほうが速いし、品質も良いのですから、自分でやってしまうのです。
著者自身も「自分がやればいい」リーダーでした。ところが、自分でやっているといつか限界を知る時がきます。著者がそのことに気づいたのは、自分が教えるのではなく、部下が得意分野を教えるルールを作ったときに大きな成果が出たからです。知識を人に教えることで、人はスキルを引き上げられるのです。
・私は彼ら(営業マン)に、それぞれの得意分野をすべて代理店に教えさせることに決めました(p85)
自分でやるリーダーは失格
経営者や管理職といったリーダーは、チームのメンバーに自分で仕事を仕切ってもらうように導く責任があります。だから、リーダーが自分で仕事を仕切ってはダメなのです。リーダーは目標と目標達成の方法を示すのであって、自分で動いてはダメなのです。
部下には能力がないからといって、自分でやってしまっていた著者はリーダー失格だったのです。著者はチームの力にやっと気づいたのです。それまで能力がなく口を出すだけ課長と見下していた同僚のほうが、リーダーにふさわしかったということなのです。
・実務能力はたいしてないと私が見下していた課長のほうが、リーダーにふさわしかったのかもしれません(p76)
チームで課題を話し合う
著者のおすすめは、チームで課題を話し合うことです。チーム一人ひとりが課題に気づけるように導くのです。話し合うことで、自らの課題を共有できれば、チームは動き出します。
リーダーはその動きをフォローすればいいわけです。池本さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・リーダーは「正しい目標設定」ができる(p20)
・不都合な課題を隠していたと後で仲間に知れると、怒りが倍加しますよ。今なら見直してもらえますよ(p167)
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【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
第1章 「リーダーシップ」は今すぐ捨てなさい
第2章 チームシップで今いるメンバーが「稼げるチーム」に変身
第3章 チームシップを築くための4つのキーワード
第4章 チームシップに役立つTDCとCCSの具体的な実践方法
著者経歴
池本 克之(いけもと かつゆき)・・・1965年神戸市生まれ。1988年日本大学生物資源科学部卒。ノンバンク、海外ホテル事業、生命保険代理店営業を経験。財務、マーケティング、セールス、人材教育などを体得する。その後、通信販売のベンチャー企業の経営に参画。それまでのノウハウを実践する。株式会社ドクターシーラボ移籍後、代表取締役として2003年3月ジャスダック店頭公開に貢献。2003年11月ドクターシーラボを退任。月商1億円に満たない時代から1年3ヶ月で月商7億円超に、さらに年商120億円企業へと成長させた。2004年3月株式会社ネットプライス執行役員に就任。公開企業のマネジメント経験を活かし、若いベンチャー企業の参謀役としてカスタマーサービス、物流、CRM、仕入先開拓等の機能を統括する。 2004年7月にはマザーズ店頭公開。経営者として2度の上場を経験する。その後、複数のプロ経営者を経て現在は組織学習経営コンサルタント。多くの企業の成長をコンサルティングする。大企業から創業間もないベンチャー企業に至るまで、継続的に成長する企業経営のアドバイスを行っている。
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