「利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか」紺野 登
2016/12/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■利益や売上げだけではなく、
会社の本当の目的を
考えましょうという一冊です。
ともすると、会社のマネジメントは
会社の利益、資産効率といった
数字の管理になりがちです。
会社の目的は、
株主に配当すること
なのでしょうか。
違うでしょう。
会社には、個人ではできない
社会のために必要なサービスを
提供する機能があるのです。
・ドラッカーは、・・
「その会社の使命は何か」
「顧客はだれか」など、
当たり前だけれども日頃
まじめに考えていない質問を
投げかけながら、その会社の
「あるべき姿」、ついには
「目的」を引き出していくのです(p21)
■会社には
大切な使命があります。
ところが、
会社の使命を考え、行動することは、
まさに、"言うは易し、行うは難し"
です。
それが分かってできていれば、
今のソニーの凋落はなかった
でしょう。
分かっていても会社が大きくなると
そこから離れ、決断することが
できなくなってしまうのです。
・やっぱり人間がやる気になって
『おもしろんな、命を賭けよう』
ということでないと
おもしろくないですよね
(井深大)(p209)
■凡人にはできないからこそ、
こうした本ができるのだと
思いました。
凡人はこうした本を作って、
学ぶしか手はないのです。
紺野さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・手段はすべてそろっているが、
目的は混乱している、というのが
現代の特徴のようだ
(アルベルト・アインシュタイン)(p1)
・偉大なる企業は、
偉大なる目的を掲げ、
これを実践する存在である
(ジョン・マッキー)(p55)
・エジソンは
「発明工場を発明した」(p159)
・俺はバカだが、後藤新平は頭の切れる秀才だった。
だから反広軌派の連中に何のかのと言われると、
つい理に走る。頭で対策を考えようとする。
頭が良すぎて、俺のように、虚仮の一念で
ゴリ押しできなかったのだ
(十河(そごう)信二)(p222)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
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■目次
第1章 利益や売上げは「ビジネスの目的」ではありません
第2章 イノベーションは「よい目的」から生まれてくる
第3章 コラボレーション、コラボレーション、コラボレーション
第4章 「コトづくり」をデザインする
第5章 さまざまな人材をつなげる組織
第6章 「アポロ計画」に目的工学を学ぶ
第7章 目的第一のマネジメント
第8章 目的工学はこうして実践する 総括編
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