「バリアバリュー 障害を価値に変える」垣内 俊哉
2016/04/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
■著者は生まれつき骨が折れやすい
という障害を持ち、
自らの足で歩けなくなりました。
この運命に落胆しながらも、
歩くための病院でのリハビリに
打ち込みます。
くじけそうになったとき、
同じ病院の患者のおじさんから
「人生はバネ」だと教えられました。
今の蓄積が、後で役立つ
ということなのでしょう。
・人生はバネなんだよ。今、君はしんどい時期だろう。
顔を見たらわかる。それはバネがギュッと
縮んでいる時期だということだ。
いつかはわからない、すぐじゃないかもしれないけど、
そのバネはいつかバシッと伸びる。
それを信じて、今を乗り越えなさい(p51)
■しかし、努力が
報われるとは限りません。
いくらリハビリをしても、
歩けるようになることは
ありませんでした。
歩くために打ち込んできた著者は、
そのエネルギーを起業に
向けることにしました。
大学に入学し、
「バリアフリーの地図を作る」
会社を起業。
バリアフリーのコンサル、
企業研修、資格ビジネスと
事業は拡大していきました。
・「みんなの夢AWARD」で優勝した時も、結局、
賞品2000万円は受け取りませんでした。・・
協賛企業の方々には「私たちに必要なのは現金ではなく、
雇用を作る2000万円の仕事です」と伝えました(p81)
■本のタイトルのバリアバリューとは、
障害の"バリア"を、価値の"バリュー"に
変えるということです。
イラッときたら、その怒りを
マイナスからプラスのエネルギーに
変換することです。
すべてのことを
自分の人生のプラスに
することが大事だと思いました。
垣内さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「95%の怒り」をマイナスのエネルギー
として溜め込んでおくか、あるいは
ポジティブなエネルギーに変換するか。(p35)
・「世の中の失敗のほとんどは、
準備不足が原因で起こる」
と、私は考えています(p125)
・上手にホメるには、どうすれば
いいのでしょうか?
私の答えは、「人をよく観察する」(p150)
・いつ、人生の終わりを迎えてもいいように、
やりたいことはすぐにやる。
思いを伝えることは先延ばしにしない。
目の前のことを着実にやり切って、
一日一日を生き抜くよう、
いつも自分に言い聞かせています(p184)
・日本がもし100人の村だったら・・
LGBT(女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、
性同一性障害を含む性別越境者などの総称)8人・・
障害者6人・・外国人1人(p90)
・点字ブロックを50年も前に世界で初めて開発し、
敷設したのも日本です。今でも世界中で
もっとも点字ブロックが普及しています。
以前、海外からやって来た視覚障害者のある方が、
「視覚障害者にとって日本は天国だ」
と言っていました(p170)
【私の評価】★★★★☆(87点)
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■目次
第1部 バリアがバリューに変わるまで
第1章 自分のバリアに気づく
第2章 バリアと向き合う
第3章 バリアからバリューへ
第2部 バリアバリューの思考法
第4章 隠れた価値を見つける
第5章 価値を育てる7つの習慣
第6章 価値を磨くコミュニケーション
第3部 バリアバリューから未来へ
第7章 世界にバリアバリューを
おわりに――人生の幅は変えられる
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