「絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます」石原 明
2015/09/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(95点)
要約と感想レビュー
■「営業マンは断ることを覚えなさい」の
石原さんの一冊です。
石原さんは、クライアントの
人事コンサル会社の料金メニューを
10倍にしました。
値段を上げることで顧客を選び、
内容や価格の交渉が必要となりますが、
利益は大幅にアップ。
「経営者は、値上げすることを覚えなさい」
ということでしょうか。
・人事コンサル会社の値段は、当初半年6か月で60万円・・何でもやりますみたいなサービスでした・・メニューをしっかり明示して・・価格は6か月で600万円と設定してもらいました(p183)
■特に「中小企業は、値段を上げなさい」
というのが、
石原さんのアドバイスです。
値上げすることで、
信頼が増します。
値上げすることで、
価格交渉の余地ができます。
値上げすることで、
いやな顧客を切ることが
できるのです。
もちろん、メニューを工夫し、
見た目や内容を見直すことも必要ですがが、
最も必要なのは「勇気」なのでしょう。
・商品やサービスの値段を一律20~30%上げる方法は、勇気を持って決意さえすればどんな業種・業界でも上手くいく確率がかなり高い方法です(p156)
■稲盛和夫さんが、
「値決めは経営である」
と言っていましたが、
その通りだと思いました。
商品構成と価格設定こそが
最も重要な経営戦略なのでしょう。
石原さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・値下げは産業構造全体を破壊する・・値下げを押し付けられた取引先、下請け企業、職人が被害を受けることになります(p53)
・高額な「ひな人形」・・お内裏様とお雛様の2体だけで6万~9万円という値段です・・JR九州の「ななつ星in九州」に予約が殺到(p29)
・価値ある情報としてお店の歴史や料理の工夫などをしっかりと伝え直すこと・・価値を再度マーケットに認知させる必要がある(p122)
・他社の一番高い商品群よりももう少し上位の商品群を敢えて作って、ほかの人とはちょっと違ったものが欲しいと思っている客層を取り込む戦略(p114)
・コンサル費用を10倍に値上げして・・9件売れなくても1件売れたら大成功と、発想を変えることがポイントです(p180)
・既存顧客に対しても値上げの提案を勧める・・最短で半年、最長で5年、平均するとだいたい2年くらいの時間をかけます(p144)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★★(95点)
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目次
序章 「値上げ」がいいこれだけの理由
第1章 最初は「値段」だけを上げる
第2章 「値段」を上げると「顧客」が変わる
第3章 「価値」を伝えれば、さらに「値段」を上げられる
第4章 80円のまんじゅうを250円で売ったら、なぜお客が増えたのか?
第5章 値上げのプレゼンをどのように成功させるのか?
第6章 値上げの最大の目的は「時間」を作ること
著者経歴
石原明(いしはら あきら)・・・経営コンサルタント。1958年静岡県生まれ。ヤマハ発動機(株)を経て、1985年からSMIビジネスに携わる。1989年、「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞。1992年、SMI代理店として独立。1993年、「ルーキーディストリビューター世界大賞」を受賞。1994年、日本経営教育研究所を設立、コンサルタントとして独立。講演、執筆、各社顧問及び教育活動に入る。結果の出せるコンサルタントとして、個人を対象とした勉強会「成功哲学セミナー"基礎コース"及び"経営学コース"」には、全国から2万人以上が参加している。2000年、経営者向け勉強会『高収益トップ3%倶楽部』をスタート、会員向けに毎月『経営情報レポート』を発行。
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