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「はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲」佐藤 優

(2015年9月 3日)|本のソムリエ メルマガ登録
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はじめての宗教論 右巻~見えない世界の逆襲 (生活人新書) (生活人新書 308)


【私の評価】★★★☆☆(73点)


■鈴木宗男事件に関係して、
 東京地方検察庁特捜部に逮捕された
 佐藤さんの一冊。


 佐藤さんはキリスト教徒ですので、
 「神様はこの試練を通じて
  何を伝えようとしているのだろうか」
 と考えたそうです。


 この本で言うところの
 見えない世界というのは、
 心を支える宗教のことなのです。


・東京地方検察庁特別捜査部に逮捕されたときも・・「この世が終わる日に僕が救済されることはすでに保障されているので、心配ない。問題は神様がこの試練を通じて、何を僕に伝えようとしているのかだ」という考え方でした(p213)


■欧米の人たちと日本人は、
 考え方が基本的に違います。


 その違いを理解するためには、
 キリスト教、ギリシャ文明、ローマ法の
 考え方を理解する必要がある。


 キリスト教では、
 キリスト教徒は終末により救済され、
 そうでない人は滅びるという
 組み立てです。


・キリスト教文明・・ユダヤ・キリスト教の一神教の伝統と、ギリシャ古典哲学、ローマ法という三つの要素から構成された総合体(p20)


■核兵器がある時代において、
 キリスト教における終末が
 現実的になってきたことに
 危機感を持っているようです。


 終末とは何なのか。
 啓示とは何か。
 偶像崇拝とは。


 世界を理解するためには、
 キリスト教の理解も
 必要だとわかりました。


 佐藤さん、
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・イエス・キリスト自身は自分をキリスト教徒とは全く考えておらず、自分は真実のユダヤ教徒と考えていたわけです。キリスト教という宗教を作ったのは後述するパウロです。(p125)


・キリスト教にとって重要な部分とは何か。それは最終的には救済されることです・・・カトリックのメンバーになってローマ教皇の下に従うことによってわれわれは救済される。そういう組み立てです(p204)


・キリスト教徒はいまでも終末を信じているのです・・終わりということは同時に完成であり目的であり救済なのです。(p153)


米国大統領は外交儀典上、外国元首に一切お辞儀をしてはならないと定められており・・カトリック教会においても、信者が非キリスト教徒の王に対して跪拝することは偶像崇拝として禁じられていました(p203)


・カトリックが原則として避妊を認めないのも、子どもが生まれるというのは神が創った秩序だから、それを人工的にいじるのは良くないという考えに基づいている(p189)


・貨幣が十分にあれば、どのような商品も手に入り、人間の欲望のほどんどが満たされる・・そうなると人間は知らず知らずのうちに、貨幣に従属する拝金教の信者になっていく危険がある(p148)


・古代においては敵対する部族を皆殺しにしたいという意思はあってもその能力はなかった、しかし、現下においては核兵器がある。・・ドフトエスキーが『カラマーゾフの兄弟』の中で、イワンに何度も問わせています。神がいないなら何をしても大丈夫なのかと(p247)


はじめての宗教論 右巻~見えない世界の逆襲 (生活人新書) (生活人新書 308)
佐藤 優
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【私の評価】★★★☆☆(73点)



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コメント(1)

こんにちは。いつも拝見してます。

宗教の本は難しそうですが、読んでみたくなりました。

紹介して下さりありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。


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