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「魂の燃焼へ」執行 草舟、清水 克衛

2015/08/03公開 更新
本のソムリエ
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魂の燃焼へ


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

 健康食品会社社長の執行(しぎょう)さんと、本のソムリエ清水さんの対談です。ほどんど執行さんが、持論を展開しています。執行さんの主張は、「自分の命を何に使うのか」を問い続けているように感じました。


 学問にしても、読書にしても、何を問うのかというのが重要です。問いがすべてだという。たとえば天文学者なら、「宇宙とはなんだろう」という問いを、一生かけて追及するのです。


・おまえは誰から生まれたのか、おまえの生命とはなんなのか、おまえは何がやりたいのか、っていうのが縦だ。このまま一つの生命体が朽ち果てていいのか、ということだよ(p150)


 そうした使命を確立するために、大切なのはやはり「読書」。執行さんは、小学校のときに岩波文庫をすべて読んでしまったという。そのときは意味がわからなくとも、いずれ分かることはわかるらしい。


 常に学ぶ気持ちが必要であるという。自信を持ってしまったらおしまい。自戒の気持ちもあるのでしょう。成功したら、人はそこで満足してしまって、かえって小さくなってしまうのです。何事も少しずつやめる、捨てるとよいのだというのです。


・たいしたものになったな、なんて思ったら、その日がその人の命日ですよ。生命エネルギー的には死亡。・・・一生修行、一生書生ですよ(p121)


 読書の大切さと、自分の命をいかに使うのか、ということなのです。そして、人に左右されるのではなく自ら考え、自分の人生を切り開いていくことが大切なのだ、とわかりました。


 執行さん、清水さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

恥をかいたのなら・・必ずそそぐ・・上司に馬鹿にされて、恥をかかされたとする・・「よし、いまに見ていろ」となるんですよ。もっと偉い人間になってやりゃいいんだ。(p22)


礼儀のなってないやつは殴る蹴るにかぎる。ただ、仕事の失敗では怒ったことはない。・・縦っていうのは礼儀であり、秩序であり、けじめであり、そういうもの。(p161)


・基本的に勤勉の哲学であり、稼いだお金を再投資するというのが資本主義です(p106)


魂の燃焼へ
魂の燃焼へ
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執行 草舟 清水 克衛
イースト・プレス (2015-06-17)
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【私の評価】★★★★☆(80点)


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目次

はじめに――執行さんの存在は「最後の光」だ(清水克衛)
1章 「読書」が人をつくる
2章 日本人の「魂」を取り戻せ
3章 「横野郎」なんかになるな
4章 自分の「垂直」を立てよ
5章 目覚めよ、日本人
おわりに――人生は「直」が貫徹すればそれでいい(執行草舟)



著者経歴

 執行草舟(しぎょう そうしゅう)・・・昭和25年、東京生まれ。立教大学法学部卒。健康食品実業家。生命論研究者。また、独自の美術事業、執行草舟コレクション主宰、戸嶋靖昌記念館 館長を務める。蒐集する美術品には、安田靫彦、白隠、東郷平八郎、南天棒、山口長男、平野遼等などがある。魂の画家・戸嶋靖昌とは深い親交を結び、画伯亡きあと全作品を譲り受け、記念館を設立した。その画業を保存・顕彰し、千代田区麹町の展示室で公開している。


 清水 克衛(しみず かつよし)・・・1961(昭和36)年東京生まれ。書店「読書のすすめ」代表 、逆のものし講主宰。大学在学中、たまたま暇つぶしのために読んだ司馬遼太郎『竜馬がゆく』第5巻との出会いがきっかけで、突如読書に目覚めるとともに、商人を志す。大手コンビ二エンスストアの店長を10年務めたのち、平成7年に東京都江戸川区篠崎で小さな書店を開業。「10年や20年前の本でも、大正時代に書かれた本であっても、その人が初 めて読む本はすべて新刊」という信条のもと、常識にとらわれない知恵と情熱で商いを続けた結果、全国からお 客さんが訪れる繁盛店となる。


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