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「逆のものさし思考」清水克衛

本のソムリエ 2019/05/17メルマガ登録
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逆のものさし思考


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

 「逆のものさし思考」とは、現代の常識を疑え!という清水さんの主張です。学校は国民の知識レベルを上げたが、今の人は大学に入ると勉強しない学生が多いではないか。西洋の考え方は日本を発展させたが、善と悪しかないという二元論が人を裁き、いじめや社会的制裁をひきおこしていないか。これで成功する!これで幸せになる!という書籍があるのに、金持ちで幸せな人が少ないのはなぜか。


 最近、世の中が幼稚になってしまったと清水さんは嘆くのです。清水さんは、「この本を読めば幸せになれる」とか、「この三つのステップで仕事が大成功」なんて書いて嘘くさい。世の中、そんなに簡単に答えなんか出るわけないのだ、と断言するのです。すぐに成功する人は、すぐに落ち込むのです。


・西洋の二元論的な考え方は、科学を発展させるために非常に役に立ちましたが、それによって大変幼稚な社会になっていると思いませんか?二元論で考えるから「お前が悪で、俺が善だ」と、両者を相反するものと思ってしまいますが、実際には善のなかにも悪があって、悪のなかにも必ず善が必ずあります(p32)


 世の中の仕組みには、二つの転換期があります。一つは新しい仕組みができて、皆がその利便性によって発展する段階です。二つ目は、新しい便利な仕組みが広がり、誰もが使うようになると便利なゆえにマイナスとなる段階がやってくる。それが現代なのです。


 例えば、ライフハックという効率的に時間を使い、短時間に最大の成果を出そうという考え方があります。しかし、効率化を極めてしまうと逆に新しいアイデアが出にくくなってしまうという逆説もある。過ぎたるは及ばざるがごとしなのです。だから、今の時代は効率的にできるがゆえに、手間をかけてみることで見えることがある、というのも事実なのです。


・非効率を愛するというのは、大きな意味で予定調和を壊すことでもあります。普段何も考えていないほとんどの人が冒険もしないし、バカなこともしない、ルーティーンの生活になってしまいます(p71)


 日本では人口が減っていく新しい時代に入っています。大きな流れに沿っていくことも大事ですが、自分で考えて自分のスタイルを考え、作っていくことも大事なのでしょう。私のメルマガも清水さんの考え方と同じで、自分をより高いレベルとする智恵を求めているものです。清水さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・義務教育制度によって最初は勉強したくてもできない子がみんな学校に行けるようになって喜びましたし、識字率も上がりました。ところが今、・・誰もが学校の奴隷になってしまっています・・就職するときに大卒と書いたほうが有利だとか言っている時点で、学校の奴隷になっています(p9)


・拡大するときは<自力>で大を目指していましたが、減少する世界では逆に<他力>で小を目指すことになるのです(p109)


・自己重要感が欠乏すると、松葉杖が必要になるのです・・子どもの頃は褒められていて自己重要感が満たされていた人も、社会人になると褒められないどころか、逆に怒られたりする。すると自己重要感を満たそうとして、極端な場合、犯罪に走ったりします(p143)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★★(91点)


[読書のすすめで購入する]


目次

第一講 一元論で世の中を見る
第二講 非真面目のススメ
第三講 無学でいなさい
第四講 ファンになるな プレイヤーになれ
第五講 縦糸の読書をしよう
第六講 非効率を愛せよ
第七講 そもそも論を考える
第八講 NWB、SAL、ABI 三つの法則 第九講 答えではなく問いをみつける
第十講 自力と他力
第十一講 自らではなく自ずから



著者紹介

清水 克衛(しみず かつよし)・・・1961(昭和36)年東京生まれ。書店「読書のすすめ」代表 、逆のものし講主宰。大学在学中、たまたま暇つぶしのために読んだ司馬遼太郎『竜馬がゆく』第5巻との出会いがきっかけで、突如読書に目覚めるとともに、商人を志す。大手コンビ二エンスストアの店長を10年務めたのち、平成7年に東京都江戸川区篠崎で小さな書店を開業。「10年や20年前の本でも、大正時代に書かれた本であっても、その人が初 めて読む本はすべて新刊」という信条のもと、常識にとらわれない知恵と情熱で商いを続けた結果、全国からお 客さんが訪れる繁盛店となる。


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