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「魂の読書」清水 克衛

2017/05/12公開 更新
本のソムリエ
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魂の読書


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

■日本中から本を買いに人が集まる
 東京江戸川区の書店「読書のすすめ」
 店主清水さんの一冊です。


 魂の読書とは、
 魂を成長させる読書。


 どうすれば成功できるか、
 どうすれば幸せにできるか、
 そんなこと探しても、
 どこにもないよ。


 まず、人を喜ばしてみよう、
 周囲を明るくしてみよう、
 そこからじゃない、
 と清水さんは教えてくれます。


・声高に「夢!夢!」って言ってたって、そりゃーてめぇーの"欲"だけのお話しだろって。どんな仕事でも、「人の役に立つ」と思ってやれば、誰だって達人になれるってもんだ。夢を語るより、さっさと「使命」に気付いた方が、世のため人のためだぜ(p53)


■そういう清水さんも、
 読書で人生が変わりました。


 清水さんは学生時代に
 司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を
 読んで、「商人になろう!」と
 決心したのです。


 閉店する本屋さんが多いようですが、
 「読書のすすめ」には
 全国から人が本を買いにやってきます。


 清水さんが、お薦めの本だけを
 売っているからなのでしょう。


・ぶらりと入った本屋で『竜馬がゆく』を手に取ったことで、将来の夢ががらりと変わってしまったのです。『竜馬がゆく』に出会い、いきなり商人を目指すことを決めたのです(p115)


■人の魂には、
 強いところがありますが、
 弱いところもあります。


 読書によって、
 魂のレベルを上げることによって
 弱いところを補ってくれるのでしょう。


 清水さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・幸せなんて求めたら、不幸になるに決まってんじゃん・・・まず、人を喜ばしてみよう(p15)


・人は読む本によって顔が作られる(p3)


・社会は適材適所。今置かれている立場で誇りを持って仕事をしましょう(p55)


・女の子「お母さん!これ買って!」・・お母さん「どうせまた読まないんだから買ってあげません!」・・その本との出会いで、・・人生が大きく飛躍する機会になったかもしれないのに、なんて恐ろしいことになってしまったんんだろう!(p114)


・この方々の思考を『西郷ライン』と名付けさせていただきました。陽明学→言志四録→西郷隆盛→頭山満(とうやまみつる)→中村天風→安岡正篤(まさひろ)→伊與田覺(いよたさとる)(p133)


・日新公いろは歌・・島津日新公忠良がいろは順に選んだ四十七首の人生訓・・いにしへの 道を聞きても 唱えても わが行ひに せずばかひなし(p140)


・悪魔は自分の心の中にいるんですね。心が弱っていると悪魔は善魔のかっこうをして、笑顔で誘ってきます(p142)


・自分に起こった問題をすべて自分のこおととして受け止められるかどうかで、「心の上」へと進んでいけるかどうかが決まるからです(p162)


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魂の読書
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【私の評価】★★★★☆(84点)

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目次

序章 「答え」を探すためではなく「問い」を見つけるために読書は必要なのです
第1章 なぜ、いくら自己啓発書を読んでも成長しないのか?
第2章 「そもそも論」で考えよう
第3章 読書は「タテ」にすべし!
第4章 「西郷ライン」で人生の軸をつくる
第5章 私はなぜ読書をススメるのか


著者経歴

清水 克衛(しみず かつよし)・・・1961(昭和36)年東京生まれ。書店「読書のすすめ」代表 、逆のものし講主宰。大学在学中、たまたま暇つぶしのために読んだ司馬遼太郎『竜馬がゆく』第5巻との出会いがきっかけで、突如読書に目覚めるとともに、商人を志す。大手コンビ二エンスストアの店長を10年務めたのち、平成7年に東京都江戸川区篠崎で小さな書店を開業。「10年や20年前の本でも、大正時代に書かれた本であっても、その人が初 めて読む本はすべて新刊」という信条のもと、常識にとらわれない知恵と情熱で商いを続けた結果、全国からお 客さんが訪れる繁盛店となる。


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