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「「ズルさ」のすすめ」佐藤 優

2015/04/17公開 更新
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「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

この本の「ズルさ」とは、人生をうまく生きていくためのちょっとしたコツのことです。頑張れば評価されるのか、と言えば、現実はそうではないのが世の中です。そこそこ仕事をして、社内外にPRすれば失敗なく成果が出たように見えるので、評価されるということもあるのです。真面目に正直に仕事をすれば成功するほど、世の中は簡単ではないのです。


興味深いのは、佐藤さんは人生の成功の定義を、社会で業績を上げて他人に勝つことではなく、本当に信頼できるパートナーや友達を見つけていくこととしていることです。


・身をすり減らしてでも競争の中でがんばる背景には、どこかに「がんばれば必ず報われる」という思い込みがある気がします(p31)


目次の最終項の、「上下関係を軽んじない」は意外でした。日々の仕事では上司にはむやみに自己主張したりせず、上手に上司を立てていたという。独りよがりの正義感で上司に正面からぶつかるなどというのは、一番愚かな人間のやることと切って捨てています。


佐藤さんは独立独歩というイメージでしたが、決してそうではないのです。あくまで組織の人間としてやってきた、という思いがあるようです。ただ、鈴木宗男さんという組織の外の人と組んでやりすぎたということなのでしょう。


私の息子に伝えたいことと重なる内容だと思いました。世の中にはいろいろあるから、自分の失敗ではなく、先人の失敗に学んでほしいということです。佐藤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・僕がした最大の失敗は、鈴木宗男事件のちょうど1年前、ある雑誌に僕と鈴木さんの関係を批判する記事が出たときの対応です・・事実無根で、僕は抗議もしませんでした。・・ところが翌年、この記事がベースになってバッシングが広まっていった(p39)


・問題自体を大きく三つに仕分けること。それは、「1 解決可能か 2 解決不可能か 3 解決できなくても緩和することは可能か」(p47)


・ロシア人女性と恋愛関係になったら、大使、公使など大使館幹部には相談するな。幹部は自己保身しか考えていないので、すぐに帰朝させられ、『あいつは女で失敗した』というレッテルを貼られる(p5)


「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)
「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)
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佐藤 優
青春出版社
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【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

第1章 人と比べない
第2章 問題から目をそむけない
第3章 頭で考えない
第4章 時間に追われない
第5章 酒に飲まれない
第6章 失言しない
第7章 約束を破らない
第8章 恩を仇で返さない
第9章 嫌われることを恐れない
第10章 人を見た目で判断しない
第11章 上下関係を軽んじない



著者経歴

佐藤優(さとう まさる)・・・1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。85年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月有罪確定。現在は執筆や講演、寄稿などを通して積極的な言論活動を展開している。


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