「「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て」大前 研一
2014/08/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
■大前 研一さんの子育てです。
勉強しろ!とは言ったことがないそうですが、
「スロバキアについて話してみてくれ」
と言ったことはあったとのこと。
子育てと部下育成と似ているといいますが、
家でも、課題を出すのですね。
・わが家では食事のときに毎回テーマを決めてみんなで話し合うということをやっていました。たとえば、その日の新聞にスロバキアの記事があったら、「誰かスロバキアについて知っていることを話してみてくれ」と家族に聞いてみます(p12)
■大前 研一さん本人は、高校には
あまり行かなかったようです。
学校に行かず、クラリネットを吹きながら、
家で勉強して早稲田大学に入った。
やりたければ自分で勉強して、
やればできる人だったのですね。
人から言われてやるタイプでは、
なかったようです。
・これからはパソコンによって、覚える必要がなくなってくる・・・そのような時代に、何でもかんでも覚え込んでいくことは、結局そう得をしません・・子供の宿題を見ると腹が立つ(p62)
■私としてはあまり違和感のない一冊でした。
違う点があるとすれば、
家でも職場でも自分のスタイルを
強制するところでしょうか。
私には、そこまでの強引さがないのです。
ただ、自分の人生と考えれば、
もっと自分らしさを出してもいいのかも、と
感じました。
大前さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・マネー・リテラシーを高めるためには、・・・四人家族で余裕資金40万円あったら、家族一人ひとりに10万円ずつ分配し、一年間の運用益を競うのです(p16)
・私が感心したのは、『シムシティー』・・・私がやってみたら、人口が16万人以上になるとどうしても都市が機能しなくなってしまいました・・あちらを立てればこちらは立たずという難問をどうさばくか・・これがゲームのポイント(p71)
・あれだけずぼらに育てて、日本の学校に合わなかった息子が、「何でもパーフェクトにやりすぎる」とアメリカで通信簿に書かれて、ぼくは、ずっこけた。(p94)
・公園に連れていくと、「外人、外人」と言って遊んでいる子供たちが騒ぎたてる・・・フランスでもアメリカでも、彼らはそんな経験をしたことがありません。外人呼ばわりなど絶対やめるべきです(p153)
・三十代の人たちが心に刻んでおくべきことは、人間というのは自分が設計した人生を自分らしく生きられるということです・・・(p192)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
1 愛情は時間ではかれる
2 料理もラマーズ法も
3 息子たちはベストフレンド
4 「カリカリおやじ」と「ほのぼの息子」
5 暗記するほどバカになる
6 「勉強するよりゲームをやれ」
7 人生は「ファイナルファンタジー」
8 子供の得意ワザを見つける
9 息子が出した退学届
10 アメリカ発、息子の通信簿 他
著者経歴
大前 研一(おおまえ けんいち)・・・1943年生まれ。経営コンサルタント。マサチューセッツ工科大学博士。日立製作所、マッキンゼー日本支社長を経て、1992年に「平成維新の会」を設立。1994年マッキンゼーを退職し、「一新塾」「アタッカーズ・ビジネス・スクール」を設立。現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授、スタンフォード大学経営大学院客員教授等を務める。
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