「日本人の9割は正しい自己紹介を知らない―世界標準の仕事プロトコールの教科書」山中 俊之
2014/08/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
外国の要人と会う時に注意すべき事項を、元外務省外交官に教えてもらいましょう。私たちは、日本の常識は知っていますが、外国の常識はわかりません。「いわないと伝わらない」のが前提の欧米マナーが基本になるのでしょうが、国によってそれぞれ違うこともあるのです。仕事で外国の方と会う人は、一読しておきたい内容です。
・ケネディ駐日大使の最初の挨拶は日本語だった(p104)
プロとして私たちは面談、会食、パーティの前に何を調べておくべきでしょうか。それは、相手と何を話題にするのか。パーティには何を持っていけばいいのか?名刺交換のとき、どう自己紹介するのか?会食の後のフォローはどうする?仕事ですから、しっかり事前にやるべきことを準備しておきたいものです。
気楽に読める入門書として、お勧めします。商社の人などにとっては、常識なのでしょうね。山中さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・立食パーティでは目的を明確化して積極的に動く・・・主催者の関係者を探して自分が来ていることをPRすべきです。・・・もしいない場合は可能であればメッセージを残します(p139)
・私は鈴木健二です・・・中東やアフリカでの資源開発を長く担当してきた資源・エネルギーのプロです。あ、会社は○○商事です(p2)
・面白いことを言う時こそ真面目な顔で言うべき(p76)
・社交において十分に会話を盛り上げるには、ビジネス上直接関係のある国や地域について、その国の概要を知るように意図的に前提知識を強化することが必要です(p202)
・長期的に信頼関係を築くには会食は不可欠です・・・パーティを開くと、「知らない人に出会えるから楽しみ」というのがイギリス人。(p132)
・世界標準のプロトコールでは、お互いに自宅に招待することが最高のもてなしです(p154)
祥伝社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 「知りませんでした」では許されない~世界標準のプロトコール8原則
第2章 自己PRの3つの黄金ルールと10の技術
第3章 会談・商談の3つの基本プロトコールと10の技術
第4章 会食・パーティーを盛り上げる10の技術とすべらないネタ
第5章 日本人の5つの特性を活用して世界でPRする
終わりに―グローバルコミュニケーションで成功するたったひとつのルール
【巻末付録】世界標準の仕事プロトコール 英文サンプル
著者経歴
山中俊之(やまなか としゆき)株式会社グローバルダイナミクス代表取締役。1968年、兵庫県生まれ。東京大学卒業後、1990年に外務省入省。エジプト、イギリス、サウジアラビアに赴任。首相通訳、国連総会を経験する。外務省退職後、日本総研を経て2010年に独立。米国戦略国際問題研究所(CSIS)でリーダーシップの研鑽を積む。ケンブリッジ大学開発学修士、ビジネス・ブレークスルー大学大学院MBA、大阪大学国際公共政策博士。
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