「風の中のマリア」百田 尚樹

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風の中のマリア (講談社文庫)

【私の評価】★★★★☆(82点)


■「海賊とよばれた男」「永遠の0」と
 ベストセラーを続けている百田さんの一冊です。


 以外なことに、オオスズメバチの一生を追う
 昆虫小説になっています。


 「みつばちハッチ」の
 オオスズメバチ版のようなもの。


 生物の教科書を読むよりも、
 この本を読むだけで、
 オオスズメバチの生態がよくわかります。


・幼虫は約30日間で五回脱皮する。
 卵からかえった時が一齢幼虫で、
 以下脱皮を繰り返すごとに二齢、三齢と呼び名を変えていく。
 五齢幼虫は最後に繭を作り、サナギになる(p20s)


■ダッシュ島でオオスズメバチを駆除していましたが、
 あの大きな巣は、たった半年で作られるのです。


 5月に越冬した女王ハチが巣を作り始め、
 子供を産みながら巣を大きくしていく。


 そのために食糧として、
 昆虫を殺しては肉団子にして、
 巣に持ち帰るのです。


 オオスズメバチは怖いと思っていましたが、
 彼らも生きるために必死なのですね。


・アリもあんたたちスズメバチも、巣全体で一つの生き物なんだよ・・
 女王バチは卵巣で、ワーカーは手足だ。
 一頭一頭はばらばらに見えるが、
 実は全部合わさって一つの生き物なんだ(p93)


■こうした小説があると、
 昆虫好きが増えるんだろうな~と
 思いました。


 学問というものは、
 本来面白いものなんですね。


 単に、学校の教科書と先生が面白くないだけで、
 生物も物理も数学も本当は面白いのだと。


 百田さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・マリアたちの針の構造は複雑だ。
 ノコギリ状の歯がついている二枚の刃が左右にあり、
 敵の体を刺した瞬間、両側の刃が素早くジズザグに動く(p74)


・セイヨウミツバチたちはニホンミツバチの巣から
 勝手に蜜を奪い取っていったんだよ・・・
 もともとこの世界にはセイヨウミツバチはいなかった(p233)


・カゲロウの幼虫は水の中で一年くらい生きて、
 水から出た成虫になれば一日で死ぬ。
 その一日にオスとメスが出会って交尾する(p78)


風の中のマリア (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社 (2011-07-15)
売り上げランキング: 94

【私の評価】★★★★☆(82点)



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■目次

第一部 帝国の娘
1 疾風のマリア
2 生まれながらの戦士
3 初めての飛翔
4 恋
5 女王の物語
第二部 帝国の栄光
1 襲撃
2 見えない敵
3 宿命
4 死闘
5 旅立ち
エピローグ


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