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「風の中のマリア」百田 尚樹

(2013年6月12日)|本のソムリエ
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風の中のマリア (講談社文庫)

【私の評価】★★★★☆(82点)


■「海賊とよばれた男」「永遠の0」と
 ベストセラーを続けている百田さんの一冊です。


 意外なことに、
 オオスズメバチの一生を追う
 昆虫小説になっています。


 「みつばちハッチ」の
 オオスズメバチ版のようなもの。


 生物の教科書を読むよりも、
 この本を読むだけで、
 オオスズメバチの生態がよくわかります。


・幼虫は約30日間で五回脱皮する。卵からかえった時が一齢幼虫で、以下脱皮を繰り返すごとに二齢、三齢と呼び名を変えていく。五齢幼虫は最後に繭を作り、サナギになる(p20s)


■ダッシュ島でオオスズメバチを
 駆除していましたが、あの大きな巣は、
 たった半年で作られるのです。


 5月に越冬した女王ハチが巣を作り始め、
 子供を産みながら巣を大きくしていく。


 そのために食糧として、
 昆虫を殺しては肉団子にして、
 巣に持ち帰るのです。


 オオスズメバチは怖いと思っていましたが、
 彼らも生きるために必死なのですね。


・アリもあんたたちスズメバチも、巣全体で一つの生き物なんだよ・・女王バチは卵巣で、ワーカーは手足だ。一頭一頭はばらばらに見えるが、実は全部合わさって一つの生き物なんだ(p93)


■こうした小説があると、
 昆虫好きが増えるんだろうな~と
 思いました。


 学問というものは、
 本来面白いものなんですね。


 単に、学校の教科書と先生が面白くないだけで、
 生物も物理も数学も本当は面白いのだと。


 百田さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・マリアたちの針の構造は複雑だ。ノコギリ状の歯がついている二枚の刃が左右にあり、敵の体を刺した瞬間、両側の刃が素早くジズザグに動く(p74)


・セイヨウミツバチたちはニホンミツバチの巣から勝手に蜜を奪い取っていったんだよ・・・もともとこの世界にはセイヨウミツバチはいなかった(p233)


・カゲロウの幼虫は水の中で一年くらい生きて、水から出た成虫になれば一日で死ぬ。その一日にオスとメスが出会って交尾する(p78)


風の中のマリア (講談社文庫)
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百田 尚樹
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【私の評価】★★★★☆(82点)



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■目次

第一部 帝国の娘
1 疾風のマリア
2 生まれながらの戦士
3 初めての飛翔
4 恋
5 女王の物語
第二部 帝国の栄光
1 襲撃
2 見えない敵
3 宿命
4 死闘
5 旅立ち
エピローグ


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