【書評】「アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?」ダン・セノール、シャウル・シンゲル
2013/06/13公開 更新
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■イスラエルというとあまりに遠くて、
 よくわかりません。
 この本では、paypalからintelのプロセッサー開発まで、
 イスラエルが関係していること、
 そして、
 なぜイスラエルが経済成長するのか、説明してくれます。
・1980年から2000年の間に、サウジアラビアから申請
 登録された特許の件数は171、エジプトからは77、
 クウェートは52、UAE32、シリア20、そしてヨルダンは15。
 それに対してイスラエルは7652件だ(p284)
■もっとも興味深かったのは、
 イスラエル人の特性です。
 傲慢。
 上司も部下も関係ない。
 日本人に好まれる、
 謙譲や尊敬とは一線を画した
 非常に厚かましい人種のようです。
・イスラエル流フツパー・・・フツパーとは
 「ずうずうしさ、恥とは無縁の厚かましさ、厚顔無恥、
 信じられないほどの"度胸"、
 無遠慮しかも傲慢という意味(p43)
■そして、イスラエルといえば軍です。
 イスラエルでは徴兵制度があり、
 だれもが軍経験者。
 というよりも、軍で教育され、
 最先端の技術を学ぶのです。
 企業では、採用にあたり、
 どの部隊にいたのかを
 重要視するとのこと。
・イスラエルの兵士は、階級で評価されるわけではありません。
 兵士本人が得意にしていることによって
 評価されるんです(p75)
■わからないイスラエルがちょっとだけわかりました。
 一度は行ってみる価値のある国なのでしょう。
 良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・イスラエル人五人を管理するほうがアメリカ人50人を
 管理するよりはるかに複雑な仕事です。なぜなら、
 イスラエル人は絶えずマネジャーに疑問をぶつけてくる
 からです。まずこんな質問が飛んできます。"なぜあなたが
 私のマネジャーなのですか。なぜ私があなたのマネジャー 
 ではないのですか"とね(p60)
・街角に四人の男が立っている。
 アメリカ人、ロシア人、中国人、そしてイスラエル人。
 ひとりの記者がやってきて、この四人に聞いた、
 「すみません・・肉の不足についてご意見を」
 アメリカ人が答える、「不足って何ですか」。
 ロシア人、「肉って何ですか」。
 中国人、「意見って何ですか」。
 イスラエル人の答えは「すみませんって何ですか」
 マイク・リー Two Thousand Years(p32)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
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■目次
Part1 〝なせばなる〟の小さな国
第1章 粘り腰
第2章 戦場の起業家
Part2 イノベーションの文化の種をまく
第3章 〝情報源〟を自らつくる人たち
第4章 ビジネススクールより強い絆 ── 予備役
第5章 秩序が混乱に出会うところ
Part3 奇跡の経済成長のはじまり
第6章 うまくいった産業政策
第7章 移民 ── グーグルの人々の挑戦
第8章 ディアスポラ ── 航空機を盗む
第9章 バフェットのテスト ── 投資リスクをどう考えるか
第10章 ヨズマ ── 投資家と起業家の仲介役
Part4 〝動機こそが武器〟の国
第11章 ロケットの先端部から湯沸器まで
第12章 シャイフのジレンマ ── アラブ世界の起業家精神
第13章 経済的奇跡に対する脅威
終章 ハイテクを育てる農民
読んでいただきありがとうございました!
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