「糸川英夫の「人生に消しゴムはいらない」」糸川 英夫
2013/05/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
■先日の「糸川英夫の創造性組織工学講座」に続いて
糸川先生の本です。
糸川先生といえば、小惑星探査機
「はやぶさ」が着陸した小惑星イトカワは、
糸川先生にちなんだもの。
糸川先生の特徴は、
「人のやらないことをする」。
中島飛行機(現富士重工)に入社しましたが、
その後、東京大学に転職。
研究が性に合っていたようです。
・私がロケットに手を染めた理由は「エイリアンを発見してやろう」という好奇心から考えたことです(p48)
■糸川先生が強調するのは、
「使命」「生きがい」です。
お金があって、衣食住が足りて、
安全・安心の生活も良さそうですが、
人間はそれだけでは満足できません。
人間は社会的な動物であり、
人とのふれあい、
生きがいが必要なのです。
いい師との出会い、
いい友との出会いが、
人生をより充実させてくれます。
・「使命」を持つこと・・・簡単に言えば役割です。(p16)
■研究生活では、飛行機⇒脳波⇒ロケットと
いろいろ分野を変えています。
趣味の世界でもバイオリンを
45年かけて手づくりしている。
好奇心旺盛な人だったとわかります。
糸川 英夫糸川先生の本はすべて買ってみたので、
良い本は随時紹介していきますね。
糸川さん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・三年遅れても、いい師を探せ・・・「三年」というのは、もちろん言葉のアヤで、粘り強く探しなさいという意味です(p61)
・筆者は、一日のうちわずか十数分間をあててヴァイオリンを手づくりし、45年間かけて完成させました。また、以前、一日のうち二時間ほどクラッシックバレエのレッスンにあてました(p58)
・「留学」でなく「留教」をお勧めしているのです・・・教師として外国に教えにいくことです(p34)
・このサンシティは、私的年金を運用する会社が建設した町・・・年金生活者の人工のホームタウンです。・・・しかし、月日がたってみるとこうした何不足なさそうな生活に、何の生きがいもないことがわかってきたのです。・・・誰からもまともに相手にされないわけです(p52)
【私の評価】★★★★☆(83点)
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目次
第1章 「使命」は人間性を高める
第2章 「未知の相手」を知ると世界が広がる
第3章 「いい師」は人生最大の収穫になる
第4章 「いい友」は自分の飛躍につながる
第5章 「逆境」にはすごい効力がある
第6章 「身体」の重大事、「心」の重大事
第7章 「科学」は人生の糧になる
著者経歴
糸川 英夫(いとかわ ひでお)・・・・日本の工学者。(1912年7月20日生まれ、1999年2月21日没)専門は航空工学、宇宙工学。ペンシルロケットに始まるロケット開発で「ロケット開発の父」と呼ばれる。1967年、東大を退官し組織工学研究所を設立。
読んでいただきありがとうございました!
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