「人は上司になるとバカになる」菊原智明
2011/09/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
トヨタホームで、7年間ダメ営業マンとして上司にいじめられる経験をしながら、最後の4年間はトップ営業マンとして成果を出し続けた菊池さんの一冊です。トヨタホームには、ひどい上司がいたようですね。もちろん、良い上司もいたようですが。
例えば、部下に威張り散らす上司の例では、社長や取締役を前にしたとたんに態度が急変してペコペコしていたという。攻撃的な人間は、反面、他人からの攻撃に弱かったりもするもので、基本的に自分に自信がないから威張り散らすのでしょう。
・上司という"立場"は恐ろしい。人をガラッと変えてしまう力を持っているのだ。(p9)
みなさんの近くにもいると思いますが、恫喝する人、人間性を否定する人、不機嫌な人、情報を出さない人・・・色々な上司がいるものです。しかし、どんな上司であっても部下は成果を出さなくてはなりません。上司はあくまでも責任を取ってくれるアドバイザーなのです。
ですから、イヤな上司に対する一番の仕返しは、あなたが圧倒的な成果を挙げることなのです。上司に復讐するためにも、自分の人生のためにも、仕事で成果を出したいものです。
・はたと気がついた。私が成績を挙げられなかったのは、誰のせいでもなかった。「なんてヤな上司だ、最低な会社だ」と、考えても埒が明かないことばかりに囚われ、自分が本来すべきことをほとんどやっていなかったからだったのだ。(p29)
いずれみなさんも上司になるわけですから、部下のときの気持ちは忘れたくないものです。それを思い出させてくれる一冊でした。菊原さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・不機嫌な上司は、自分がイヤな上司であることを、あまり認識していない場合が多い。その意味では、あなたのことが嫌いだからそういった態度に出ているわけではないのだ。(p94)
・独裁者タイプの上司は、怒ることでしか人を動かす方法を知らない。・・・上司のひと言ひと言をいちいち真に受けて萎縮してしまうと、その上司は図にのって、さらに威嚇や恫喝をしてくる(p98)
・お客様が十分資料に目を通されるのを待って、お客様の質問だけに答え、購入されるかどうかの判断は、お客様に完全に委ねるという方法をとるようにした。その結果、どんどん実績を挙げていったのである(p70)
▼引用は下記の書籍からです。
光文社 (2011-08-17)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 モチベーションを下げまくる上司
第2章 部下を信用しない上司
第3章 部下を追いつめる上司
第4章 自分の価値観を押しつける上司
第5章 部下のジャマをする上司
著者経歴
菊原智明(きくはら ともあき)・・・営業サポート・コンサルティング株式会社代表取締役。1972年生まれ。トヨタホームに入社し、「営業レター」で4年連続トップ営業となる。約600名の営業スタッフ中でMVPを獲得。2006年に独立。現在、上場企業への研修、コンサルティング、セミナーを開催。
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