「松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書」松下 幸之助
2011/07/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
■日本経済新聞の「私の履歴書」から
松下幸之助の一生をまとめた一冊です。
この一冊で松下幸之助の一生を
カバーしていますので、
入門編と言えるもの。
その分内容は薄くなっています。
■やはり、
松下氏の本で引き付けられるのは、
松下氏の判断の視点・考え方です。
どうして、週休二日を実施したのか。
どうして、電子計算機から撤退したのか。
どうして、小型モーターに参入したのか。
すべては、日本という国家、社会、
そこに暮らす人々にお役に立ちたいという
大きな願いからなのです。
・製品のレベルを高めるために、
松下独自の技術でやるか、外国の技術を導入するかの
選択を迫られる場合は少なくなかったが、いずれの場合にしても、
松下独自の技術を基礎にどの道を選んだら社会のためになり、
人々に喜ばれるかということを
最終的な尺度にして態度を決めた(p62)
■非常に短く松下幸之助の一生を
知ることができます。
あくまでも入門編ということで
楽しみたいものです。
松下さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・戦後、経済自立の道として、工業立国、
農業立国あるいは貿易立国などとやかましく
叫ばれて、多くの金も費やされました。
しかし私は観光立国こそ、我が国の重要施策として
最も力を入れるべきものと思います(p71)
・私は、戦後日本の発展してきた姿を振り返りながら、
「日本は自力で発展してきたのではなく、ほとんど
他力本願でここまできた。・・・そのことを自己の力
によって発展したかのごとき錯覚を国がもち、政府がもち、
国民がもっているというかんじがする。そこに
大きな問題がありはしないかと思う」(p101)
日本経済新聞社
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
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