「インテリジェンス人生相談(個人編)」佐藤 優
2010/11/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
■外務省勤務中に鈴木宗男氏とともに
東京地方検察庁特別捜査部に捕まった
佐藤氏が人の悩みに答えてくれる一冊です。
まじめに答えているようで、
まじめじゃない。
これは、質問が性欲とか宗教などと
特殊なものが多いからかもしれません。
・精液を2回放出後、意中の女性を選ぼう(p25)
■この本の特徴は、質問に対し、
一冊の本を紹介してくれることです。
四十冊以上の本が紹介されていますが、
私の読んだことのある本は5冊くらい。
読書の幅を広げるために、
簡単そうな本から挑戦してみるつもりです。
・大学生なのですから、速読よりもむしろ熟読によって、よく考える習慣を身につけることをお勧めします。熟読する本を1か月に5冊とまず決めて、重要な部分については鉛筆(シャープペン)で囲んで、ノートに書き写します。(p184)
■佐藤さんの人生相談は、やや極端なところが
ありますが、論理的で頭の良さが際立ちます。
そうでありながら、
「東京地検特捜部に捕まった自分は、
実は頭は良くないのだ」と言うところが
佐藤氏の真骨頂なのでしょう。
敵に回すと怖い人だと思いました。
佐藤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・宗教のポイントは、その宗教を信じていて、自分が救われたかどうかと感じることです。(p139)
・必要に迫られたことだけを勉強すればいい(p167)
・猫を1匹飼うと、生涯で200万~300万円かかるといいます。・・・私と家内は、このような損失をはるかに上回る喜びを得ています。猫を飼うことなど馬鹿げていると思う人もいるのでしょうが、これは私の愚行権なので、尊重してもらわなくてはなりません。(p37)
・御主人の買ってきた本のうち、興味のあるものを覗いてみると、新しい世界が開けるかもしれません。もちろん読書がもたらす弊害もあります。それは、自分の頭で考えることを怠ってしまう危険性です。(p95)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(93点)
著者経歴
佐藤 優(さとう まさる)・・・1960年生まれ。日本の作家。学位は神学修士(同志社大学・1985年)。同志社大学神学部客員教授、静岡文化芸術大学招聘客員教授。在ロシア日本国大使館三等書記官、外務省国際情報局分析第一課主任分析官、外務省大臣官房総務課課長補佐を歴任。
2002年に鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕される。2005年に執行猶予付き有罪判決(懲役2年6か月、執行猶予4年)を受け東京高等裁判所、最高裁判所は上告を棄却し、判決が確定した。
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