「食卓からの経済学―ビジネスのヒントは「食欲」にあり」日下 公人
2010/03/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
■身近な食べ物を切り口に、
国の歴史や経済のトリビアを
教えてくれる一冊です。
歴史的に食料が経済に与える影響は
少なくなかったようです。
・コロンブスがアメリカへの第二次航海のときに持っていったのはサトウキビで、それは、カリブ海の島々でサトウキビ栽培を実験するためだった(p54)
■とりとめもない話が続きますが、
金持ちと貧乏人は同じことをしているとか、
コーヒーの歴史とか、飲み会のネタに
できそうな内容でした。
まじめな雑談という
感じでしょうか。
・金持ちと貧乏人は、やることが同じ(p47)
■本を読んだり、歴史を学んだりするのは、
こうした見識を持つためではないかと
思いました。
経済の裏側、歴史の本質というものが
実は面白いものなのでしょう。
日下さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・普及率七パーセントを超えると、あとは爆発的に広がるというのは、過去の電化製品などの普及などから経験則として、いわば定説になっている(p176)
・アメリカではPL(プロダクト・ライアビリティ―製造物賠償責任)訴訟が盛ん・・・チェーン・ソーのメーカーなど、PL訴訟のおかげで、かつてはアメリカに何社もあったのが、いまやみんな店閉まいしてしまった(p181)
・アポロ計画は、月に二人の飛行士を送りこむために450億ドルを要した。これを「偉大な人類の一歩」と見る人も多いだろうが、当時から「バカバカしい金の浪費だ」と思った人も多かった(p80)
・「今日の贅沢」は「明日の当たり前」(p125)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★☆☆(75点)
著者経歴
日下 公人(くさか きみんど)・・・1930年生まれ。日本長期信用銀行取締役を経て、ソフト化経済センター専務理事。多摩大学教授、東京財団会長などを歴任。
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