「全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!」岸良 裕司
2009/12/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
ゴールドラット博士の問題解決の思考法を岸良さんが解説してくれる一冊です。ここで言う正しい問題解決とは、全体最適となる解決法です。
ゴールドラット博士の全体最適思考プロセスは、相反する課題を同時解決する道をさぐる思考法です。たとえば、普通の人は、「労働時間が長い」という問題と、「収入が少ない」といった問題を相反するものと考えます。ゴールドラット流では、これらを同時達成する方法は、本当にないのでしょうか?と考えます。
・解決策を導き出すための質問・・・「変える」ことで、「安全を確保する」方法は本当にないのでしょうか?(p31)
いろいろな人の集まる会社の中は、部分最適しか考えない人と、全体最適を考える人の戦いの場です。そして、部分最適で作られた仕事は、見方を変えれば宝の山ともいえるでしょう。そうした部分最適の考え方を本当は破れるのでは、と思わせてくれる一冊でした。
私の来年の研究のアイデア出しでちょっと使わせてもらおうと思いましたので、★3つとしました。良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・目覚ましい成果を挙げた先達は、一様に高い理想を掲げることの重要性を語る(p154)
・講評のやり方・・・『いいところを2つ。欲を言えばのところを1つ』見つけることだ。(p181)
▼引用は、この本からです。
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
第1章 部分最適のワナに陥るな!―ようこそ、全体最適の「問題解決の森」へ
第2章 モヤモヤすっきり!―みんなが納得する対立解消術
第3章 全体像を把握せよ!―つなげて見える現状把握術
第4章 望ましくない現象を逆手にとれ!―逆転発想でつくる未来構想術
第5章 障害にとらわれるな!―中間目標に集中する目標達成術
第6章 備えあれば憂いなし!―先を読む力を鍛える実行手順立案術
第7章 理想は実現する!―全体最適でみんなをつなぐ戦略戦術実践術
著者経歴
岸良 裕司(きしら ゆうじ)・・・ゴールドラット・コンサルティング・ディレクター。日本TOC推進協議会理事。1959年生まれ。大学卒業後、京セラに入社。半導体の営業に取り組む。2003年、土木積算ソフトでトップシェアの(株)ビーイングヘッドハンティングされる。
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