「ザ・クリスタルボール」エリヤフ・ゴールドラット
2009/12/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
小売の配送システムを紹介
「ザ・ゴール」でトヨタ生産方式を世界に紹介したゴールドラット氏が、本誌では、セブンイレブンなどの小売の配送システムを紹介する本になっています。セブンイレブンの配送システムは、地域に集中出店して、それらの店に倉庫から毎日、または一日三回もの配送を行うもの。
この本では、小売店の倉庫の浸水事故からしかたがなく、地域倉庫からの一日一回の配送がはじまります。すると、自然と店の在庫が減り、欠品が減り始めました。何カ月分の在庫を持っていた方法から、在庫を20日分に減らし、毎日必要な商品を送るようにしたのですから当然でしょう。
各店に分散している在庫を地域倉庫一か所に集めれば、どの店でも、品切れがいますぐ約三分の二も減るっていうことなんです。・・・品切れを10パーセントに減らしたいと思いませんか。(p226)
コンサルは知識の商人
神田昌典氏が米国のマーケティング手法を紹介して成功したように、ゴールドラット氏は日本の良い手法を紹介して成功しているようです。
これは知識の商人とでもいうものなのでしょう。本の評価としては、★4つとしました。良い本をありがとうございます。
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この本で私が共感した名言
・つまり、目標量の三分の一をリミットとするわけだな。だったら、在庫が目標量の三分の一を下回ったら"赤"ということにしょう。その状態が長く続いたら・・・例えば一週間以上、赤が続いたら、警告サインと考えよう。そういうSKUは、在庫目標を増やす。(p166)
・あらかじめ、三か月前に染色布を買っておくの。それをメーカーに置かせてもらうのよ。・・・生地が余ったとしても、あまり心配することはないな。使い道は、いくらでもあるわけだから。(p276)
・私は、人には二通りの人間がいると思う。まずは、まわりと比較して自分を評価する人。もうひとつは、まわりの人間が何をしようが、そんなことは意に介さない人たちだ。(p286)
ダイヤモンド社 (2009-11-13)
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【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
1 魔法のクリスタルボール
2 緊急事態発生
3 予期せぬ知らせ
4 渦巻く疑念
5 説得工作
6 次なる戦略
著者経歴
エリヤフ・ゴールドラット・・・イスラエルの物理学者。1948年生まれ。トヨタ生産方式の生産管理の考え方をTOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)と名づけ、研究所を設立。TOCを普及させるために、ゴールドラット・グループを創設。その後、TOCを単なる生産管理の理論から、新しい会計方法(スループット会計)や一般的な問題解決の手法(思考プロセス)へと発展させ、アメリカの生産管理やサプライチェーン・マネジメントに大きな影響を与えた
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