「小さな人生論3「致知」の言葉」藤尾 秀昭
2008/07/28公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
■世の中には、
先人の残してきた知恵があります。
それを今に伝えているのは書籍であり、
人伝え(セミナー)であり、
会社組織なのです。
もし、こうした知恵を自分の体験だけで
習得しようとすれば何万年もの歳月が
必要となることでしょう。
・よい本を読め
よい本を読んで己を作れ
心に美しい火を燃やし
人生は尊かったと叫ばしめよ
(坂村真民)(p99)
■著者は、先人の知恵(人生論)を
致知出版社という組織と、
「月刊致知」という雑誌により、
後世に伝えようとしてきた人です。
伝える内容は、さすがに堅苦しいのですが、
引用がうまいので、
名言集として読むと良いでしょう。
・一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ、という。小は家庭から大は国家まで、人間が集うあらゆる組織の盛衰は、上に立つ者のいかんで決まる。上に立つ者の責任は大である(p73)
■今の社会では、こうしたマジメな本は
うけないかもしれませんが、
だからこそ、こうした本を
紹介しなくてはならない。
そう思わせてくれる一冊です。
本の評価としては、★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・「人体の不思議展」を見た時・・・人間はすでに奇蹟のような生命をいただいて生きている。「生きて」いるのではなく、限りない恩の中に「生かされて」いる。理屈なしに、そう直感するしかない世界が、そこにあった。(p41)
・一つの国が滅びるのは戦争によってではない。天変地異でもなければ、経済的破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた時、その国は滅びる(トインビー)(p75)
・1あまえ2うぬぼれ3おごり4まんねり5やっかみ・・・経営者はこの五つの心の病気に必ず罹る、とユニ・チャーム創業者の高原慶一郎氏が言っている。(p83)
▼引用は、この本からです。
致知出版社
売り上げランキング: 477
【私の評価】★★★☆☆(72点)
著者経歴
藤尾 秀昭(ふじお ひであき)・・・1978年の創刊以来、月刊誌『致知』の編集に携わる。1979年に編集長に就任。1992年に致知出版社代表取締役社長に就任。現在代表取締役社長兼編集長。『致知』は「人間学」をテーマに一貫した編集方針を貫いてきた雑誌である。
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
コメントする