「ポケット名言集「小さな人生論」」藤尾 秀昭
2014/10/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
「致知」という月刊誌から名言を抜粋した一冊です。人間学の雑誌というだけあって、深い名言が多数。「いかに生きるか」というテーマが深いのす。
・何のために生きるのか。自らに一度は問うておくべき課題である(p92)
引用も多いのですが、私の知らないものがいくつかありました。例えば、「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない」が平櫛田中さんの言葉なんだと驚きました。私達は先哲の言葉を、語り継いでいかなく義務があるのでしょう。
松下幸之助の言葉も、良いものを選んで教えてもらえます。松下幸之助は学歴がなかったから、人から学ぶことができた。お金がなかったから、お金の大切さを知り、お金に執着することができた。体が弱かったから人に仕事を任せることができた、とマイナスをプラスに変え、決してあきらめないのです。
・松下幸之助の言葉が聞こえる。「百遍倒れたら百遍立ち上がれ。万策尽きたと言うな。策は必ずある」(p35)
選りすぐって、選りすぐると、味が出てくる。月刊「致知」は創刊34周年。十分練り上がった内容だと思いました。藤尾さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・放っておくと、雑草が生える。心の花を咲かせるためには、絶えず心を見張り、雑草を抜き取らなければならない(p11)
・彫刻家、平櫛田中さんの言葉。・・・やってやれないことはない やらずにできるわけがない 今やらずしていつできるわしがやらねばだれがやる(p184)
・人間とは言葉である。日頃どういう言葉を口にしているか・・その言葉の量と質が人物を決定し、それにふさわしい運命が招来する(p27)
・晩年の松下幸之助氏は、「感謝と畏れを忘れるな」とよく言ったという(p99)
・母に愛された記憶こそ、一人ひとりの生きる力の根源である。その母の力こそ、ひいては日本という国を支えた根本である(p103)
・経営者の罹る病気1あまえ 2うぬぼれ 3おごり 4マンネリ 5やっかみ・・・ユニ・チャーム創業者の高原慶一朗氏が言っている(p136)
致知出版社
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第一章 いかに生きるか
第二章 試練を越える
第三章 日々前進する
第四章 自分を育てる
第五章 利他に生きる
第六章 道をひらく
著者経歴
藤尾 秀昭(ふじお ひであき)・・・1978年の創刊以来、月刊誌『致知』の編集に携わる。1979年に編集長に就任。1992年に致知出版社代表取締役社長に就任。現在代表取締役社長兼編集長。『致知』は「人間学」をテーマに一貫した編集方針を貫いてきた雑誌である。
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