「コミュニケーションのための催眠誘導」石井裕之

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コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫)
【私の評価】★★★★★(90点)


●松下幸之助は「人情の機微がわかれば天下でもとれる」
 と言い切りましたが、この本は、人情の機微、
 つまり心理誘導の技術を教えてくれる一冊です。


 しかし、この本の心理誘導の技術は
 単なるテクニックではありません。


 人間の本質をとらえたもので、
 そこら辺の心理学の本とは全く違います。


 ・まず相手に関心を持つこと。
  興味を持って相手をみてあげること。
  これなしには、どんな緻密なテクニックも活きません。
  逆に、これさえできればテクニックが稚拙でも
  余裕を持って相手を導くことができるのです(p56)


●つまり、相手との信頼関係(ラポール)を構築した上で、
 心理誘導のテクニックを使えば、
 それこそ鬼に金棒ということでしょう。


 ・あいまいなことを言ってゆく。・・・
  「君はとっても魅力的だ」と言っても大した効果は期待できない。
  「君には不思議な魅力があるね」
  「君はとても興味深い人だね」・・・とか、
  そのようなあいまいな表現が、彼女の中で、
  「この人は私の中に私も知らない何かを見出して
  いるのかしら」と膨らんでゆく。(p151)


●ビジネスの世界では、自分で答えを持っていても、
 質問して相手に言わせるというテクニックがあります。


 相手に言わせることで、納得させるわけです。


 この本では、その変化として、
 わざと間違えて、相手に突っ込みをいれさせ、
 相手を納得させる技術を紹介しています。


 ・こちらがいかに理論整然と説得しても
  相手は納得してくれません。
  相手に納得させたいことは相手の口から言わせる。
  そのための一つの方法として、わざと間違えて、
  相手に正しい答えを言わせるという
  テクニックがあるのです。(p111)


●この本では、男性が彼女をリードしていくことを例にして、
 催眠誘導のテクニックを教えてくれますが、
 仕事にも家庭にも応用できるはずです。


 人間関係の必読書として★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・人は無意識のうちにさまざまなイメージを
  空間的に配置しているということです。・・・
  私たちは脳の中まで見えませんので、
  表面的な視線の動きを観察すればよいのです(p62)


 ・カウンセリングの世界では、
  母親のことをしゃべらせたかったら、
  まずカウンセラーが自分の母親のことを話す
  というテクニックがあります(p70)


 ・自分をとことん騙して、新しい自分を演じてみる。
  それによって、あなたの潜在意識はエネルギーを
  ポジティブな方向に変換してゆくのです(p214)


コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫)
石井 裕之
光文社
売り上げランキング: 2047
おすすめ度の平均: 4.0
5 目玉 もうひとりの自分を誘惑しようじゃないか(^−^)
5 必要なのはコミュニケーション能力
5 何冊か石井さんの本読んでみたけど
3 これ一冊ではダメ!
2 自分に暗示をかけるための本

【私の評価】★★★★★(90点)



●著者紹介・・・石井裕之

 1963年生まれ。有限会社オーピーアソシエイツ代表取締役。催眠療法
 「沢雉会」(たくちかい)を主催し、催眠療法による心の問題のカウン
 セリング、催眠ノウハウの活用セミナーなどを行っている。


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