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「「超」発想法」野口悠紀雄

2005/05/27公開 更新
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「超」発想法


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

●野口教授の「超」シリーズの発想編です。
 この本はこのシリーズのなかでも、
 よくまとまっている一冊だと思います。


 過去の発想法に関する考え方をほぼ網羅して、
 分かりやすく整理しています。
 まとめ方は、さすが教授です。


●本書で勧めている発想法は、
 まず過去の文献を集め、短期間にすべてを
 頭の中に詰め込むことからはじまります。


 インプットがなければアウトプットもない。
 いくら創造性が大切とはいえ、
 創造性とは従来あるもの同士の組み合わせ
 でしかないのです。


・データを頭に詰め込む 作業(勉強)がまず必要(p33)


●そしてその文献から学んだ知恵を、
 時間をかけて考えるのです。


 考えることにお金はかかりませんので、
 とにかく考える。アイデアを出し続ける。
 その中から良いアイデアが生まれるのです。


・発想の条件は「考え続けること」だ。(p66)


●また、考える方法としては、
 「歩く」ということも効果的なようです。


 哲学の道といって、哲学者が歩きながら
 考えたという小道があったりします。


 ぶらぶら、ぼーっとしているときに
 良いアイデアがひらめくのでしょう。


・頭を一杯にしてから歩く(p170)


●日本では、喫煙室が情報交換の場になっていますが、
 米国ではコーヒー・メーカーの置いてあるところで
 情報交換しているようです。


 こうしたリラックスした場で自由に
 気楽に話すから、新しい発想が 
 生まれやすくなのです。


・米国の大学では、コーヒー・メーカーが置いてある「溜まり場」が、重要な発想の場になっていた。(p195)


●喫煙コーナーでしか喫煙ができないように、
 コーヒー・コーナーでしか
 コーヒーが飲めないようにすれば、
 リラックスして情報交換ができるの
 ではないでしょうか。
 

この本で私が共感した名言

・テレビは、脳を受動的にするという意味で、発想の障害になる。(p182)


・ブレイン・ストーミングには、黒板(あるいは白板)が不可欠だ。(p188)


・読書は、著者との対話である。(p202)


「超」発想法
「超」発想法
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野口 悠紀雄
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(75点)



著者経歴

 野口 悠紀雄(のぐち ゆきお)・・・1940年生まれ。1964年大蔵省入省。1972年エール大学留学。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。


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