【書評】「わが経営を語る」松下幸之助
2004/07/28公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
やるべきことをやる
松下幸之助という人を考えるとき、その考え方が非常に素直だということに驚きを感じます。素直というのは物事の本質をそのまま受けとめ、自分のなすべきことを考えるということです。
つまり、商売なら商品が売れないのは、やるべきことをやっていないからであって、競争が激しいからではないのです。仮に競争が激しければ激しいだけ、なすべきことをなしていれば、かえって高く評価されて、お得意が集まってくるというのです。
「松下電器はこれからどこまで伸びていくでしょうか」という質問を受けたのですが、それは私には分りません。それは私や会社が決定すべきことではなく、社会に決めていただくことだと思います。(p186)
毎日毎日の積み重ね
弊誌は1万部を目指していますが、まだ目標に達していません。これは、内容が未熟ということもあるでしょうが、もし、毎日、相互紹介を行っていれば、目標にもっと近づいていたはずです。いくら、私の本当にお奨めするメルマガのみ紹介すると自己規制しているとはいえ、死ぬ気でよいメルマガを探せば毎日紹介をできないことはないはずです。
こうした毎日毎日の積み重ねが、結果として表われているだけだという認識、そして、だからこそ実行するのだ、という厳しさが松下幸之助の生涯を貫く理念だと思います。
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この本で私が共感した名言
・成功する会社と成功しない会社の差というものは、私は紙一重だと思います。(p109)
・熱意がこもると、ことばの節々に激烈さが加わるかもしれません。しかし、それは真剣なもののあらわれである、と、よく理解していただきたのです。(p41)
・給与については、常に時を考え、業界を考え、国を考え、そしてこの程度ならば世間の承認を得るだろう、この程度に対しては、いろいろな点からいって問題は起こらないだろう、また、この給与ならば長くつづけられるであろうというような点を勘案して、給与というものを考える、これが非常に大事であります。(p164)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
1 経営の名人になろう
2 熱意と成功
3 困難に直面して
4 生み出す喜び
5 商売の道
6 経営のコツ
7 なぜ物をつくるのか
8 人生の本質
著者経歴
松下幸之助(まつした こうのすけ)・・・パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者、PHP研究所創設者。明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電燈(現関西電力)に勤務。大正7(1918)年、23歳で松下電気器具製作所(昭和10年に松下電器産業に改称)を創業。昭和21(1946)年には、「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。昭和54(1979)年、21世紀を担う指導者の育成を目的に、松下政経塾を設立。平成元(1989)年に94歳で没。
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