「住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち」川口マーン惠美

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住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち (講談社+α新書)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■ドイツに30年住んできた
 川口さんにヨーロッパの
 様子を教えてもらいましょう。


 ヨーロッパというと
 先進国というイメージですが、
 住んでみると違いもある。


 日本のように盗まれた財布が
 戻ってくることはまずないし、
 泥棒も多い。


 最近は、移民が増えてきて
 治安が悪化しているようです。


・ポーランドに行くと友人にいったら、
 即座に「車、盗まれるわよ」という
 答えが返ってきた(p18)


■面白いところは、
 ヨーロッパの人の考える平等と
 日本人の考えるの平等が違う
 というところ。


 日本人は全人類が平等と
 考えていますが、
 ヨーロッパでは階級闘争や
 奴隷制度の名残がある。


 日本人にはなじみにくい
 チップの習慣も
 階級制度の影響があるらしい。


 日本では士農工商であり、
 今では官農工商でしょうか。


・イギリス政府が奴隷制度を廃止したのは
 1833年のことで、このとき、2000万ポンド
 もの賠償金が支払われた。誰に支払われたか
 というと、奴隷制度廃止のせいで不利益を
 被った奴隷のオーナーたちに、である(p138)


■30年住んでみてわかることが
 あるのでしょう。


 歴史を学んでわかることも
 あるのでしょう。


 背景の違う人たちと
 一緒に仕事をする、暮らす
 というのは大変ですね。


 川口さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「日本では馬肉を生で食べる習慣があります」
 といったので、ドイツ人の視聴者は腰を抜かした。
 私たち日本人は、魚だけでは飽き足らず、
 馬まで生で食べるとんでもない民族である(p90)


・原爆を落とした相手のことも恨まない。
 過去に執着せず、すぐに前向きになることが
 日本人の強みでもある。落としたアメリカ人
 にしてみれば、なぜ怒らないのか、
 薄気味悪いかもしれない(p112)


・13世紀ごろより、東ヨーロッパからバルト海
 沿岸にかけての異教の土地で、キリスト教の
 布教という名のもと、ドイツ騎士団による
 侵略が行われたが、これはまさに殺戮に次ぐ
 殺戮であった(p106)


・1919年、ワイマール共和国の政府は、
 教会が税を徴収する権利を、
 ワイマール憲法に盛り込んだ。
 それがなぜか、今でも生きている(p108)


・欧米の場合、近隣諸国とは陸続きだったので、
 しょっちゅう戦争が起こり、負けた国の人間は
 奴隷とされるという不文律が古代より近世まで
 実行された。(p131)


・特に、イギリスが行ったアヘン戦争は、
 非道という点では、右に出るものが
 ないのではないか。しかし、アヘン戦争に
 関しては、中国はイギリスにもっと
 食いつけばよかったのに、なぜか、
 さっさと水に流してしまった(p146) 


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川口 マーン 惠美
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)



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■目次

序 章 劣化するパリ・フランクフルト・ウィーン、斬新な東京
第1章 泥棒天国ヨーロッパ
第2章 エアロビのできないドイツ人
第3章 不便をこよなく愛すノルウェー人
第4章 「移民天国」「難民地獄」のヨーロッパ
第5章 スペインの闘牛と日本のイルカ漁
第6章 ケルンの地下鉄建設と池袋の道路工事
第7章 日本の百倍ひどいヨーロッパの食品偽造
第8章 日本的になったドイツの宗教事情
第9章 歴史の忘却の仕方――ヨーロッパとアジア
第10章 奴隷制度がヨーロッパに残した「遺産」
第11章 瀕死のオペラ、隆盛な歌舞伎
第12章 同性愛者が英雄になるヨーロッパ
第13章 古代ローマ帝国とEUの深い関係




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