「日韓対立の真相」武藤 正敏
2016/12/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
元在大韓民国特命全権大使の一冊です。政治的にも、経済的にも、これまで日本がいかに韓国に譲ってきたのか、説明しています。そしていかに裏切られてきたのかも説明しており、大使としては悔しい限りでしょう。
・韓国はこれまで「自分が正しい。だから日本が譲歩するべきだ」の一点張りでした。現に日本側が譲ったケースのほうが多かったと思います(p124)
一般の韓国人の日本への感情は、良いと言いますが、ここまで韓国が日本を侮辱するようであれば、修復は難しいでしょう。これまでのように、一方的な譲歩はありえません。
これまでの譲歩が逆効果だとわからなかったのは、日本人ならではの甘さ、国際感覚のなさなのでしょう。ただし、北朝鮮や北朝鮮シンパの工作活動である点も考慮する必要がありますが、韓国が調子に乗りすぎてしまったことも原因だと思いました。
武藤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・大使館に対する恣意活動は百メートル以上離れた場所で行わねばならない。これは、外交に関するウィーン条約を受けて韓国が定めた法律に示されている・・像の設置を許可することは、韓国政府がウィーン条約の規定を遵守していないことになる(p36)
・日本の誠意は結局、韓国へ届いていない(p50)
・日本が発信している「強制性の否定」が、国際社会での日本の評判を落とし、朴槿恵大統領の「告げ口外交」へとつながっているように思われこの部分に日本にとってけっして得策ではないと、私は考えます(p54)
・1992年1月11日・・宮沢総理の韓国訪問の直前のこの日、朝日新聞は第一面で「慰安婦の運営にあたり、軍の関与を示す新資料を発見した」と報じたのです(p62)
・一般の韓国人の対日観はけっして悪くありません。(p252)
【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
序章 反日×嫌韓の背景を読む
第1章 日韓外交最前線~慰安婦と竹島の攻防
第2章 韓国人は日本の貢献を知らない
第3章 歴代大統領「反日」の系譜
第4章 韓流カルチャーと韓国人の素顔
終章 日韓に明るい未来はあるのか
著者経歴
武藤正敏(むとう まさとし)・・・1948年生。東京都出身。横浜国立大学卒業後、外務省入省。韓国語研修の後、在大韓民国日本国大使館勤務。参事官、公使を歴任。前後してアジア局北東アジア課長、在オーストラリア日本大使館公使、在ホノルル総領事、在クウェート特命全権大使などを務めた後、2010年、在大韓民国特命全権大使に就任。2012年退任
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