「間違いだらけのビジネス戦略」山田 修

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間違いだらけのビジネス戦略

【私の評価】★★★★★(91点)


■最近、外部からプロ経営者を
 招へいする企業が増えてきました。


 著者も
 いくつかの企業を再生してきた
 プロ経営者です。


 プロ経営者から経営を見ると、
 他の会社の経営は
 どのように見えるのでしょうか。


・セブン&アイ、鈴木会長の次男が取締役就任・・
 鈴木会長は従業員経営者という出自を超えて
 振る舞っているようにみえる・・筆者なら
 「李下(りか)に冠を正さず」、あるいは
 「痛くもない腹を探られたくない」という
 経営行動を選ぶ(p130)


■日本でも、欧米の経営者のように
 トップしかできない仕事をしている
 経営者が増えています。


 日立製作所、マツダ、パナソニックなど、
 経営者の判断が正しければ
 大きな成果が期待できます。


 もちろん、的外れな判断は、
 企業を崩壊させる可能性もあるのですが、
 それが経営なのでしょう。


・パナソニックはその後、自動車関連も加え
 BtoB分野に軸足を移し業容を拡大させ、
 業績回復を果たした。テレビ部門出身の
 津賀氏が果敢にプラズマテレビ事業を閉鎖した
 意思決定は賞賛に値するし、12月10日には
 約7000人いた旧本社部門を再編し、
 150人程度のコーポレート戦略本社に削減した
 豪腕には肝を潰した(p174)


■著者の歯に衣着せない発言が
 興味深い。


 プロ経営者が活躍する時代が
 近づいてきたのです。


 山田さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「ヨドバシ.com」・・同社では店頭のすべての
 商品にバーコードが付いており、スマートフォン
 などで読み取ると画面に当該商品の競合価格や
 在庫状況などが示される(p84)


・COE(Compensation on EBIT)・・
 経営者が、自分の得ている報酬1円につき
 会社にいくらの経常利益をもたらしたか・・
 ゴーン氏は9億円以上の報酬を得ているが、
 会社に対して5271億円も経常利益をもたらしている・・
 ユーシンの経常利益額は10億6000万円ほどだったので、
 田邊氏のCOEは1.3にすぎない(p124)


・一つの大組織の中を出世の結果として
 駆け上がってきたサラリーマンは、
 社長の座に着くと実際には戸惑ってしまう。
 というのは、CEO社長というのは
 組織の中で唯一無二の存在だから、
 それまでの経験則ではこなせないことが
 余りに多いからだ(p161)


・イオンの不調は、大型小売店舗をチェーン展開する
 GMSの業態がいよいよ曲がり角に来ている現れ・・
 リアル店舗で探し回るより、ネットでの大量一括比較、
 そして検索型のショッピングが効率的となってきた(p93)


・アジアへの生産拠点進出を検討している
 企業に対し、筆者は韓国とフィリピンは
 避けるよう助言している。前者には対日感情、
 後者には治安の問題があるからだ。
 「行きは良い、帰りは怖い」ということ・・(p245)

間違いだらけのビジネス戦略
山田 修
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【私の評価】★★★★★(91点)



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■目次

CHAPTER 1 戦い終わり日が暮れて
CHAPTER 2 戦略を誤ると名門企業も崖っぷち
CHAPTER 3 今年のワースト経営者は誰だ?
CHAPTER 4 プロ経営者がブーム?企業文化を根こそぎにする猛者たち
CHAPTER 5 卓越した戦略経営者に学ぶ
CHAPTER 6 吉か凶か、繰り出した戦略大技はどう着地する?
CHAPTER 7 変わるビジネス環境、生き残り勝ち上がれ


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