「秘密ノート~交渉、スキャンダル消し、橋下対策」飯島 勲

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秘密ノート〜交渉、スキャンダル消し、橋下対策

【私の評価】★★★★☆(82点)


■小泉内閣で主席総理秘書官を務め、
 現在、内閣参与(特命担当)の
 飯島さんの一冊です。


 秘密は書けないのでしょうが、
 対北朝鮮への考え方、
 官邸での危機管理と情報収集等が、
 興味深い。


 特にマスコミについては、
 かなり研究されているようです。


・なにか事件が起きたときに、
 本社の中で記者会見を開くと、
 記者はそれ以後も社内に常駐してしまう
 危険がある・・
 ホテルで記者会見を開くべきだったのだ(p17)


■政策については、
 さすが本質を研究されていると
 思います。


 この本で、懸念されているのは、
 再エネ導入と脱原発の動き、
 生活保護の増加です。


 また、橋下徹氏、孫正義氏を
 評価していないこともわかりました。


・国民年金を40年間きちんと払った人に対する
 月々の支給額は月額6万5741円・・・
 しかし、生活保護の基準額は大阪市のあるケースで、
 生活扶助7万9530円と住宅扶助4万2000円の計
 12万1530円に加えて、医療扶助で医療費は無料だ(p149)


■政治家の主席秘書官が、
 どのような見方、考え方をしているのか
 興味深く読みました。


 官邸での仕事の様子を
 もっと知りたいものです。


 飯島さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・事業仕分け・・ムダを減らすには、
 お互いの弱みを知っている優秀な官僚同士で 
 水面下で競わせる仕組みをつくるのが一番だ(p6)


・日本経済新聞社編集局産業部長が
 「企業広報に望むこと」として、
 「発表のリリースなどの配布のタイミングで
 最も困るタイミングは、午後一時半ぐらいの
 リリース
だ。夕刊に入らないこともないが、
 扱いが小さくなる」と、語っている(p74)


・休日の出来事を伝える日曜と月曜の紙面は
 情報が少なく、新聞各社は紙面を埋めるために
 四苦八苦している。・・民間企業も
 それにならって土日に発表するといい(p76)


・脱原発を唱える人々は、風力や太陽光などの
 いわゆる自然エネルギーをもって安価で安定的な
 電力供給が可能だと誤解しているのではないだろうか。
 そして、この誤解を助長したのが、ソフトバンクの
 孫正義社長によるメガソーラー構想だろう(p88)


・週刊誌や月刊誌の政局記事をプロの観点から分析すると・・
 だいたい10に三つぐらいしか実際には起きたことはない・・
 結局、部数を稼ぎたい一心で話題の人物を取り上げ、
 的外れな権力批判を行うというのが週刊誌の伝統だ(p130)


新聞社の社長は各社持ち回りで勲章を受ける慣習に
 なっているが、裁判係争中の案件があると順番を
 飛ばされてしまう。一度飛ばされると次の叙勲まで
 10年以上かかってしまうのだ。・・社長を相手取って
 裁判を起こすだけで、どんな大手新聞社でも
 ほとんどのケースで腰砕けになってしまう(p132)


・全国で最も生活保護受給者が多い町として
 知られている大阪
の状況はひどい。
 保護率は、大阪府全体で3.36%。
 全国平均が1.62%だから二倍以上だ。
 さらに大阪市だけだと5.71%に跳ね上がる(p148)


・就職活動・・いまは零細企業だとしても
 10年、20年経ったときに大きく成長している組織で、
 自分が重要な位置を占めることができるかを
 見極めるのが大事だろう(p82)


・広島県尾道市の小学校に銀行副支店長から転身した
 校長は、運動会での国旗国歌の取り扱いをめぐり、
 教育委員会と教員(組合)の板挟みになって、
 悩んだ挙げ句に自殺に追い込まれた(p134)


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【私の評価】★★★★☆(82点)



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