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「政治の急所」飯島 勲

本のソムリエ 2016/08/09メルマガ登録
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政治の急所 (文春新書)


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 小泉首相の首席秘書官であった飯島さんの一冊です。2年前に出版されたもので時差があるのが残念ですが、なんといっても永田町、外交の急所がおもしろい。第一線にいた人ですから、言えないこともあると割り引いても、基本的な考え方としては現実に近いことを言っているのでしょう。


・実際は当落ボーダーラインの選挙区、これは五カ所くらいしかないんだけど、これをどうやって取るかが本当の闘いよ(p26)


 首相の首席秘書官ですから、外交にも一家言あります。特に外務省の仕事と政治家の仕事には、違いがあることがわかります。政治家は決断し、手続きは官僚が行うのです。


 相手国の決定権のある人とのチャンネルを持っているのかどうかも大事だとわかりました。特に安倍政権は長期政権ですから、国家的決断を交渉することができるのです。


・もう長期政権は間違いない。中国も北朝鮮もロシアも安倍首相との大勝負を避けて通れないんだよ。だから今、日本との関係で思案したり、悩んだりしているのは実は相手国側さ(p103)


 永田町四十年の経験は、私には理解の及ばないものが多く、だからこそ読ませてもらうべき本だと思いました。何事でも急所があり、それを押さえているかどうかが大切なのですね。飯島さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・小泉内閣のときは医療保険改革で診療報酬をとことん削った。こりゃ辛い決断だったぜ。それでも内閣支持率が高かったから医療関係者が怒っても乗り越えられたわけだ。民主党政権は財源も考えずに診療報酬を増やした・・(p20)


・調べるときは、過去の新聞記事とか、講演録とか、本人にわからないように収集して、小泉首相だけに報告するのよ。政治資金収支報告なんかも含めてね(p35)


・強行採決を憲政史上、稀に見る勢いで連発して唖然とさせたのは当の民主党・・2009年の臨時国会では最大野党の自民党欠席のままでの強行採決が六回もあったのよ。10年の通常国会では・・(p94)


・小泉純一郎内閣は誕生する前の総裁選を戦っていた最中から、当時の古川貞次郎官房副長官に有能な若手官僚を首相官邸に集める「特命チーム」作りをこっそり相談していたんだよな(p210)


・「人寄せ三人衆」の安倍晋三総裁、石破茂幹事長、小泉進次郎青年局長を遊説計画でどう上手に全国へ回すかが問われるよ(p235)


・政治家の仕事は、決断することと、決断に責任を持つことさ。政治家の決断を支え、実現するのが役人の仕事。理念と哲学を語り、国民を導くのが政治家であり、国民におもねるのが政治家じゃないのよ(p261)


・EU28カ国の湾岸・中東へのエネルギー依存度は年間七兆円なのに対し、日本は一国で30兆円だという(p156)


政治の急所 (文春新書)
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飯島 勲
文藝春秋
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【私の評価】★★★★☆(85点)



目次

第1章 永田町の急所
第2章 外交の急所
第3章 民主党政権失敗の研究
終章 政治のリーダーシップとは


著者紹介

 飯島 勲(いいじま いさお)・・・1945年生まれ。小泉純一郎の初当選から議員秘書。小泉の内閣総理大臣在任中は、内閣総理大臣秘書官。


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