「ひみつの教養 誰も教えてくれない仕事の基本」飯島勲
2015/11/17公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
内閣官房参与の飯島勲さんが教える仕事で生き残るコツです。仕事の基本は、小さい「貸し」を作っていくことだという。本当に困ったときに、それまでの「貸し」を利用するのです。
・まず、相手がどんな人であっても絶対に「借り」をつくらないことだ・・・日頃から小さい「貸し」をいろんな人につくっておき、イザというときにその人にもプラスになる形で頼みごとをする。この繰り返しではないだろうか(p18)
そして、私が最もどっきりしたのは、人事の要諦です。人事は「敵」「味方」で選別し、実力による抜擢は最小限にするべきだという。どんなに優秀でも、方針に従わない人や、足を引っ張る人は将来、問題を起こすのでしょう。
・実力主義は組織存続のための最小限にとどめ、人材登用はまず「敵」「味方」で行うのが現実主義的な知恵だ。(p14)
飯島さんは強力な実務者だと思いました。いい人では人を導けない、正しいだけでは生き残れない、ということなのでしょう。飯島さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・私は、収支報告書はいくらでも修正できる、という特徴を最大限に利用し、閣僚候補の報告書から怪しい領収書が見つかった場合は、ただちに怪しげな記載事項についての修正を行わせていた(p59)
・「潔く泣いて詫びれば、同情を買える」などと日本人は本気で考えているフシがある。当然、それらの方法論は間違っている。そんなことをすれば、決定的なダメージを受けるか、最悪の場合、倒産の憂き目に遭うだろう(p128)
・上司と部下には正反対の性格の人間を据えるべきだ。上司がよく喋る、よく行動する「動」のタイプなら、その直属の部下・参謀には冷静に物事を判断できる「静」のタイプを置く(p22)
・基地はなぜ沖縄に集中しているのか・・・その理由は、住民の意思による基地拡大だったからにほかならない。経済的に厳しい状況に置かれていた辺野古地区では、村の発展の決め手として米軍誘致を決定、村長が村議会議員全員の署名を集めて、米軍の民政長官に陳情したという(p115)
・不祥事の発表は全貌を掴み、一度に明らかにすることが鉄則だ。ほとんどの組織が「これはバレないかも」と淡い期待を抱いて悪事を出し惜しみしてしまう(p133)
・組閣直後に週刊誌のスキャンダル報道が集中するのは・・スキャンダルを編集部でストックしておき、大臣になった瞬間に記事にする(p51)
▼引用は、この本からです。
プレジデント社
売り上げランキング: 136,072
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
権力を握る教養
メディアを動かす教養
真実を操る教養
教養で世界征服
著者経歴
飯島 勲(いいじま いさお)・・・1945年生まれ。小泉純一郎の初当選から議員秘書。小泉の内閣総理大臣在任中は、内閣総理大臣秘書官。
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
コメントする