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「座右のゲーテ ー壁に突き当たったとき開く本」齋藤 孝

2015/07/07公開 更新
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座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

著者は20代の頃、抽象的な問いに悩み、どん底状態にありました。その悩みを解決してくれたのは、30代で出会ったゲーテの言葉だったという。ゲーテの言葉には理論ではなく、実践できるヒントがあったのです。


例えば、他人は自分のことなど気にしていないという当然のことが、普通の人はわかりません。そんな当たり前のことをゲーテは当たり前の教養として教えてくれるのです。


・人間が自分に与えることのできるもっともおどろくべき教養は、他の人たちは自分のことなど求めてはいない、という確信である(p4)


例えば、ゲーテは自分の詩を書いたら、その日付を記録していたという。日付を書いておくことで心の状態の日記として役立つというのです。これは、ブログにアウトプットを記録するのと似ているように感じます。


またゲーテは、結局実際に応用したものしか、頭にのこらないということを言っています。実際にやってみる。小さくはじめるといった成功のコツは、現代では常識です。しかし、200年以上前にゲーテは知っており、著者の心を動かしたのです。


そして文書を書くなら、大きなターゲットに向けて書くのではなく、自分の目の前の大切な人に対して語るように書いたものが、世の中に受け入れられるとしています。マーケティングのペルソナの設定と同じことを言っているのです。


ゲーテの偉大さの一部に触れたように感じました。ゲーテをこれから調べてみようと思います。齋藤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられるからなのだ。だから、最高の作品しか君には見せない(ゲーテ)(p48)


・経験を積むとなると、先立つものは金だよ。・・今自分の知っていることを学ぶために、五十万の私の財産が消えていったよ(ゲーテ)(p128)


・勝っているときはやり方を変えない。これは勝負に勝つ鉄則だ(p137)


・新しいアイディアが生まれるのは大抵何かトラブルに見舞われたときだ。現実の障害が刺激になって頭がフル回転し、最終的に劇的な変化いつながるのだと思う(p163)


座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)
齋藤 孝
光文社
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【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

1 集中する
2 吸収す
3 出合う
4 持続させる
5 燃焼する



著者経歴

斎藤孝(さいとう たかし)・・・1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。文化庁文化審議会国語分科会委員


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