「大前流心理経済学 貯めるな使え!」大前 研一

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大前流心理経済学 貯めるな使え!

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■大前さんから日本経済の特殊性を
 教えてもらいます。


 日本経済の印象というと、
 仕事一筋の頑固オヤジが年をとって
 引退してぶらぶらしているイメージでしょうか。


 お金を持っていますが、
 株式投資など浮ついた
 金の使い方はいたしません。


 その一方で、官は特殊団体に資金をまわし、
 OBの年金代わりにしています。


・特別会計を含む国・地方の歳出純計額は伸び続け、
 租税総額の3.6倍に達している・・・
 各省庁が持っている特殊団体の特殊財源は財投債などを
 発行してまかまっている・・・・財政投融資という名の
 「裏」の借金は275兆円以
上も存在(p67)


■これだけ大きくなった債務は返済不能であり、
 いずれ夕張市のようになるのか
 それとも徳政令が出るのか
 大増税となるのか、
 大前さんにもわからないようです。


 いずれにしろ
 政府が大きくなって
 良いことは一つもない、
 というのが大前さんの結論です。


 税金は払いますから、
 せめて仕事の邪魔だけは
 しないでもらいたいものです。


・「小さな政府」が経済を復活させる理由は簡単で、
 「大きな政府」で「官」の関与が
 大きくなればなるほどシステムが非効率化
し、
 産業が国際競争力を失うからだ(p317)


■大前さんに言わせると、
 日本の官は民間を保護しようとして、
 逆に民間の競争力を奪っている


 財政赤字により、
 国家を破綻寸前に追い込んでいる。


 悲しい結論ですが、
 私もそう思います。


 大前さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アメリカでは「リバースモーゲージ型生命保険」が
 一般的になっている。・・・住宅資産を担保にして
 融資を受け、死亡などのために融資が必要なくなった場合は、
 住宅を売却した代金で借金を一括返済する仕組みだ(p225)


・「イザという時」のためにお金を貯め込んでおきながら、
 実際には葬式さえも何の具体的準備をしておかず、
 結局は家族が葬儀業者に言われるがまま高い金を
 払わされてしまうのだ(p101)


・あまり役に立たない大学受験までは必死に
 勉強するにもかかわらず、なぜ社会人になってから、
 収入アップにつながるような勉強をしないのか(p125)


・日本も国家ファンドを創設せよ・・・
 一つが株を売り浴びせ、もう一つが買収を仕掛ければ、
 その企業を簡単に買収できてしまうのだ。
 30兆円あれば一国の経済を破綻させることも可能(p260)


・利権の巣窟ではあるがサービス向上の意識が
 欠けている人々が港湾を支配しているために、
 かえって他の国の港に荷役を奪われる(p274)


・フランスやスイス、ノルウェー、スウェーデンなどは
 市街地でも80キロが普通で、道路の整備事情と車の
 性能に合わせて変えていこうという考え方・・・
 ところが日本は制限速度が変わらないままなので、
 制限時速を守っている車が少ないのが実態だ(p286)


大前流心理経済学 貯めるな使え!
大前 研一
講談社
売り上げランキング: 80,573

【私の評価】★★★☆☆(74点)



■目次

序章 日本は打ち手のすべてを持っている
第一章 従来の経済学が通用しない日本経済
第二章 日本人の不思議な経済心理
第三章 新たな繁栄のための心理経済学
第四章 心理を動かし、人を動かす
第五章 資産運用を国技にせよ
第六章 心理経済と集団IQ
第七章 一人の人間が世界を変える
終章 日本人の新しいライフプラン


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