「40代で後悔しないためのカスを掴まない技術」大坪 勇二
2014/08/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
新日鉄経理マンからソニー生命のフルコミッション営業に飛び込んだ大坪さんの一冊です。大坪さんが分かったのは、人の心は、「依存」→「自立」→「相互依存」と成長していくということ。
大坪さんは心が成長したことにより、手取り月収1655円から手取り月収は1000万円を突破しました。自分の心が成長すれば、富も名誉も幸福も手に入るのです。ところが成長の前に、必ず宿題に取り組まなくてはならないのです。
・口を出したくなる気持ちをぐっと抑え、指示するのではなく自分で考えさせ、自分で気づくように導き、困ったときだけ相談に乗る、というスタイルに変えて3ヶ月もすると、ささやかな変化が表れ始めます(p182)
人は「自立」したときに、一つの壁にぶつかります。つまり、自分は優秀な人間であり、出世もし、部下もいると思っているときに、役職がつき収入も増えたが、職場で人間関係が悪くなったり、家庭の雰囲気が悪くなったりするのです。これが「相互依存」に進むための、神様が準備した宿題なのです。
一見、壁や困難に見える宿題なのですが、成長したからこうした宿題を解くことになったのです。夜明け前が一番暗いように、次のステップに上がるために神様が準備した宿題なのです。
・あなたは自立の道を順調に上がってきました。努力と経験を重ねて本当の力量をつけてきたのです・・・しかし外から見て分かりにくい問題が起こっている場合があります・・・社員との信頼関係が揺らいできて、退職したりしがちなのもこのころ(p163)
ちょうど私にぴったりの一冊だったようです。人は心の成長に従って、ぴったりの宿題をもらうのですね。そしてその宿題をクリアすると、また次の宿題があるのでしょう。ワクワクしてきました。大坪さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・致命傷を負わない程度のカスなら思い切って掴むくらいのリスクは負い、できるだけ短期間に経験値を積むことに集中する(p28)
・人間は感情の生き物。お金持ちほど、また高学歴のエリートほど、感情で決め、そして理屈で納得します(p104)
・ビジョンを言語化して発信すること(p183)
・感情を整える・・・機嫌がいいから、成功と幸福を引き寄せる(p187)
・成果にフォーカスするのではなくて、行動にフォーカスする・・・週15面談・・・これを継続している人で成功していない人に会ったことがありません(p130)
・信用できるお客様から信用できる見込み客を紹介してもらう・・(p219)
・「紹介されやすい理由を作っておく」こと。・・「紹介してほしい人の具体的な人物像」を相手に伝えること(p221)
・人物の評判などを複数の人から証言を取った上でつなぐようにしました。私の場合「人柄」についての評判に絞り込みます。「周囲にきちんと配慮しながら行動できる人か」「状況が悪くなったときに態度を変えるような人ではないか」(p158)
KADOKAWA/角川学芸出版
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【私の評価】★★★★★(91点)
目次
「カスを掴まない」とはどういうことか
「カス」を掴まない実践テクニック
社会人入門編(修業期から独立期へ)
社会人中級編(独立期の仕事編)
社会人中級編(独立期のお金と人間関係)
社会人上級編(独立期から幸せな成功期へ)
会社・組織編
確信犯編
著者経歴
大坪 勇二(おおつぼ ゆうじ)・・・1964年生まれ。新日鉄に9年間経理マンとして勤務。ソニー生命のフルコミッション営業に転職し、34歳のときに手取り月収が1600円となる。その後、成功者を訪ね、ノウハウを学び、アレンジして実践した結果、半年で月収が1000万円を突破。2008年キーストーンファイナンシャルを設立。
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