「日本の真実」大前 研一

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日本の真実
【私の評価】★★★★☆(82点)


■大前研一氏の強さは、海外を含めたコンサルタント経験から、
 視野が非常に広いということでしょう。


 歴史的な背景を説明しながら、
 問題を指摘して、こうすればよくなった事例があると
 ベスト・プラクティスを示すことができるのです。


 ・大学の役割・・・「社会人として飯を食べていくために必要なスキル
  を身につける場所」である。・・・大学教育にアカデミックなことなんて
  まったく必要ないし、大学と呼ぶ必要もない。(p117)


■また、役人でもなく、産業界にも属さないため、
 制約のない自由な主張ができることが大きいと思います。


 特に政治については、核武装論、靖国問題の異常さ、
 役人の犯罪についてはっきり主張できるのは、
 しがらみをまったく考慮していないので、気持ちがいいくらいです。


 ・本来なら日本の新聞は、北朝鮮が核ミサイルを配備したら日本は
  どうするべきなのか、という問題を提起しなくてはならない。非核
  三原則は「我が国は核抑止力のない丸腰の国です」と北朝鮮に
  宣言している
ようなものである。(p131)


■こうして読んでみると、海外の経験が長く、日本のあり方を指摘し、
 人材の育成に活動する大前研一氏は、
 現代の福沢諭吉ではないかと思いました。


 多くのしがらみから、すぐに実現は難しいのでしょうが、
 現実を直視し、率直に判断するとこうなるのだな、と思いながら、
 ★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・日本政府は強い産業が嫌いである。アメリカが日本の強い産業
  (歴史的には繊維から始まって、テレビ、自動車、半導体・・など)
  が嫌いだからだ。日本政府はアメリカに目をつけられた産業の勢力を
  削ぎ落とすことを自分たちの任務と心得ている(p36)


 ・国の政策や予算を実質的に決定している官僚が私たち国民に
  損害を与えても、日本の現行制度の中では、その責任を問うこと
  ができない。・・・課長以上の公務員はすべて特別背任罪の対象と
  すべき
である。(p146)


 ・日本人の大半は知らないようだが、銀行の企業に対する債権放棄は
  法律違反
である。・・・銀行の株主は「なぜ、地獄の果てまで追いかけて
  いって取り立ててこないのか」と言うべきである。(p137)


▼引用は、この本からです。

日本の真実
日本の真実
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大前 研一
小学館
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おすすめ度の平均: 4.5
5 辛口かつ分かりやすい
4 歯切れがいい
5 大前流日本人への提言書
3 中庸
4 未来を切り開く為に

【私の評価】★★★★☆(82点)

■著者紹介・・・大前 研一(おおまえ けんいち)

 1943年生まれ。大学、大学院で原子力工学の博士号取得。
 日立製作所を経て、1972年マッキンゼー入社。
 日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。
 1992年に「平成維新の会」を設立。
 1994年マッキンゼーを退職し、「一新塾」
 「アタッカーズ・ビジネス・スクール」を設立。
 数多くの代表取締役、教授職を持つ。著書多数。


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