「精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方」精神科医Tomy


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【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
人間関係に過敏な日本人は、多くの人が人間関係で悩みを抱えているようです。家では母親からこんなこと言われた。職場で上司からこんなこと言われた。家ではパートナーからこう言われた。友達からこんなこと言われた。私たちの心は、ちょっとしたことで揺れ動くのです。
強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる価値がない。私たちはどこでバランスを取ればよいのでしょうか。この本では著者の経験も含めストーリー形式で8つの物語から人間関係の悩みに対して心を軽くしてくれるコツを教えてくれます。
・他人と過去は変えられない(p125)
興味深かったのは、かならず主人公がTomyの相談室を訪れて、Tomy先生が「ここでは診察ではなく相談です」と一緒に悩みごとを解決していくことです。実際、精神科に通っている人というのは、明らかに頭が狂っているのでなければ、考え方しだいでなんとかなる人が多いのではないかと感じたのです。
つまり普通の人が、あまりに濃密な人間関係の中で、あまりに常識にとらわれた考え方に縛られて苦しんでいるのです。そうしたしがらみや、思い込み、日本社会的な価値観から一歩離れてみるというのも一つの考え方だと思います。
・ストレスを減らすたった1つの方法、それは「手放す」こと(p190)
それができないから辛いんだよ、という人も多いと思います。だからこそ精神科医やカウンセラーやライフコーチやセラピストという職業があるんだろうと思いました。一人で考えていても解決しないから悩みなのです。人に相談してみるのも、解決しなくても心の整理にはなるわけで一つの対応策だと思います。
ちょっと心に重荷を持っているという人は読んでみていただきたいと思いました。Tomyさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・1番わかっていない人が『ガッカリした』って言うんです・・・気にする必要はありません(p25)
・何か新しいことをやろうとすると、決まって「失敗する理由」や「ダメな理由」など、ネガティブな意見を口にしてくる人がいます(p29)
・他人が許せななくて困っている・・・他人は変えられないのに、「自分が他人をコントロールできないから困っている」(p126)
▼引用は、この本からです
精神科医Tomy 、ダイヤモンド社
【私の評価】★★★★☆(89点)
目次
期待
不安
選択
好意
悪意
女王
迷い
決意
著者紹介
精神科医Tomy(せいしんかい とみー) ・・・1978年生まれ。某名門中高一貫校を卒業し、某国立大学医学部卒業後、医師免許取得。研修医修了後、精神科医局に入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。精神科病院勤務をへて、現在はクリニックに常勤医として勤務。2019年6月から本格的に投稿を開始したTwitter『ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き』が話題を呼び、半年もたたないうちに10万フォロワー突破。2021年12月時点で26万フォロワー。
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