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「なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト」本田 晃一

2021/04/29公開 更新
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「なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト」本田 晃一


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

思い込みの克服

「やめることリスト」に興味があって手にした一冊です。読み進めると、どちらかといえば、人間関係に苦しんでいる人向けの内容となっていました。つまり、苦手な人がたくさん回りにいるのに、「そういうのはやめてくだい」と言えない人。いじめられているのに、そこから脱出できない人。苦手な仕事を自分が担当だからと抱え込んで苦しんでいる人。外から見ていると、一歩、その思い込みから踏み出すと楽になると思うのですが、現実には難しいのかもしれません。 


著者も小学生のころ、いじめられたことがありました。今、考えれば、いじめた子どもたちに嫌われただけで、ほかの友人から嫌われているわけではないのです。短い人生なのに、どうしていじめる人と付き合う必要があるのでしょうか。「苦手で、できれば距離を置きたい人」とは距離を置けばいいのです。


・「イヤだ」を伝える秘訣は・・・「そういうの、あんまり好きじゃないんだよね~」と、あっけらかんと伝えてみることです(p63)


嫌なことから離れる

この本でお勧めしているのは、できれば嫌な人から離れること。嫌なことをやめることです。山でクマに出会ったら誰でもクマを驚かせないようにそっとクマから離れますよね。自分の大切な人生の時間を苦手な人と過ごすのか、好きな人と過ごすのか。あなたが選べるのです。


もちろん選ぶべきは苦手な人を避けて自分を尊重してくれる人との時間を増やすことです。自分を尊重してくれる人と付き合うことで、人は幸せになれるのです。自分をおとしめるような人と付き合って幸せになるはずがありません。つまり著者のお勧めは、「やりたくないこと」にノーを出し、「最低の自分」にもオッケーを出すことです。「自分という存在は素晴らしい」と考えることができれば、「やりたいこと」にもオッケーを出すことができるようになるのです。


・苦手な人を野生のクマと同じって考えてみること。急に離れたり、いきなり関係を断ったりするのではなく、目を合わせながら、じりじりと、後退りするようにして徐々に距離をとっていくのです(p49)


自分の本音に気づくこと

確かに日本人の中には「嫌なことでも頑張る」「自分が我慢すればいい」「迷惑をかけてはいけない」などの思い込みがあるように感じました。逃げるという選択肢もある。辞めるという選択肢もある。できませんと言う選択肢もある。手伝ってくださいとお願いする選択肢もあるのです。


本質的なところは、「今の状況は嫌だ」という自分の本音に気づくことが出発点なのでしょう。やりたくない自分にオッケーを出すことで、新しい選択肢が見えてくるのです。本田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・可能な限りでいいので「一緒にいられて幸せ。ありがとう」・・・と感謝の気持ちを直に伝えると、なおよしです(p72)


・謝ることよりも、むしろ、引きずらないことのほうが重要です・・・本当に申し訳ありませんでした・・・「じゃあ、次はどうしたらいいか」と、未来思考の反省フェーズに入ることができます(p35)


・本当は、「自分がやりたくないこと」は、ほかの誰かの「やりたいこと」である場合が多いんです(p106)


▼引用は、この本からです
「なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト」本田 晃一
本田 晃一、 SBクリエイティブ


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

序章 「自分の本音」を見つける心の旅に出かけよう
1章 「人間関係」でついついがんばっちゃう人へ
2章 「仕事」でついついがんばっちゃう人へ
3章 「恋愛」でついついがんばっちゃう人へ
終章 本音の純度を高める



著者経歴

本田晃一(ほんだ こういち)・・・1973年生まれ。1996年にオーストラリア大陸を自転車で横断、バックパッカーで世界を周る。帰国後、父のゴルフ会員権売買業を手伝う。2年かけてホームページを立ち上げ年商10億円を超える。2007年、日本一の個人投資家・竹田和平氏から後継者としての打診を受け、500泊寝食をともにし、多くの帝王学を学ぶ。


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