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成功するリーダーになる「人を生かす稲盛和夫の経営塾」

2021/01/23公開 更新
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「人を生かす稲盛和夫の経営塾」


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 どうやって社員の心をつかみ、組織を活性化させ、かつ自らを高めていけば良いかを日々考えている経営者・リーダーの方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか?この本では、京セラ・KDDIを創業し、JALの経営再建も主導した稀代の経営者である稲盛和夫氏が、自身が創業・経営上で直面し、悩みぬいた末にたどり着いた「人や組織を生かすためのノウハウ」がまとめられています。


 経営者・リーダーに求められる重要なことは、「活力ある社風をつくる」「社員のやる気を引き出す」「幹部を育てる」「自らを高める」の4つです。京セラという会社は、「企業の経営理念・経営哲学」という見えない部分が競争力を生み出し、「世界一になる」という夢を描くことで社員の心に火をつけ、「アメーバ経営」という独自の経営手法で幹部を育成し、人間として正しいことを正しいままに行う「無私」の心をもって経営に臨むことで発展してきました。


 本書を読むことで、経営者やリーダーの方が直面する課題の解決へのヒントが分かるのではないかと思います。


 私は、稲盛氏が会社を経営する理由が、「お金儲け」のためではなく「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献するため」であるということに非常に感銘を受けました。「従業員の生活を守るため」「人類、社会の発展に貢献するため」に 自己犠牲をしたり、心苦しいながも部下を厳しく叱ったりしている稲森氏の姿勢が、京セラをここまで発展させた原動力になったのではないかと思います。


 稲盛さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・トップが現場へ行き、厳しく指導することなく、理念や社風だけが先行しても意味がないのです。トップが現場で率先垂範し、一生懸命働くからこそ、伸びる社風が生まれるのです。(p.56)


→「こうありたい」とただ決めるだけではなく、リーダーが率先して現場に立ち、その姿を部下に見せることが重要であると感じました。


・価値判断というのは、実は人格を投影したものなのです。その人が見栄っ張りだった場合には見栄っ張りの方向へ、怖がりだと怖がりの方向へ物事を決めてしまう。(p.208)


→経営者の判断というものですら、その人の人格に左右されてしまうものであると気づかされました。優れた人格を育むために、「謙虚に先人から学ぶ」姿勢と「利他の心」を常に持っていきたいと思います。


こんな人にオススメしたい!

・組織課題に直面してる経営者・リーダーの方
・モチベーションをあげる方法を知りたい方
・尊敬されるリーダーになりたい方


▼引用は、この本からです
「人を生かす稲盛和夫の経営塾」
稲盛和夫、日本経済新聞出版


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

第1章 活力ある社風をつくる―見えざる部分が競争力に差をつける
第2章 社員のやる気を引き出す―夢を描き、心に火をつける
第3章 幹部を育てる―共同経営者をつくる
第4章 自らを高める―尊敬されるリーダーとなる
終章 リーダーの役割10カ条



著者経歴

 稲盛和夫(いなもり かずお)・・・1932年鹿児島県生まれ。1959年京都セラミック(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、1997年より名誉会長を務める。1984年には第二電電(現KDDI)を設立、会長を経て2001年より最高顧問。2010年2月、日本航空会長就任。若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長


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