「仕事は「6勝4敗」でいい 「最強の会社員」の行動原則50」 出口治明
2018/07/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
■著者は日本生命で国際業務部長まで出世し、
後にライフネット生命を創業しています。
本書の内容としては、
ライフネット生命のPRと
仕事の進め方と人間関係の
注意点という内容になっています。
著者がライフネット生命を創業したのは、
「若い世代の保険料を半分にしたい」
という思いがあったらしい。
・私たちが後世に大きな影響を与えるようなことは難しいかもしれませんが、限られた時間を生きる一生の中で「自分が公(社会の利益)のためにできることは何か」を考えることはできます(p214)
■仕事の進め方では、
ロジックとスピードを重要視
していることが印象的でした。
やはりビジネスは感情より
ロジックで判断したい。
逆に言えば、日本生命では
感情的な人間関係に
悩まされることが多かった
ということでもあるのでしょう。
嘘や噂で足を引っ張られた
こともあるようですが、
対策としては放っておくしか
ないようです。
・誹謗中傷もあれば、嘘や噂で迷惑することも成果の横取りもあるのが、現実の社会です・・・「現実は小説と同じやな」(p91)
■出口さんでも仕事では、
うまくいったり、
うまくいかなかったり
していたようです。
少し気が楽になりました。
人生七転び八起きと
言う通りなのですね。
出口さん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「苦手な人とは淡々と付き合う」ことにしましょう・・努力が裏目に出るようなら深入りはせず、会社の規定に則り、ビジネス上、必要最低限の淡々とした付き合いに留めればいいのです(p54)
・仕事は6勝4敗でいい・・・人間は感情の動物ですから、相手に花を持たせることが後々の関係を温かなものにしてくれます。目的を達成すればいいのですから、勝ちすぎないこと(p85)
・「やりたいことが見つからない」と悩んでいる人・・私は「人生80年もあるのだから、見つかるまで探せばいいと思う」と伝えます(p11)
・言ったことを後悔し、迷い、悩むだけ、時間のムダではないでしょうか・・・やってみてダメだとわかったらやめればいいのです(p14)
・「仕事量×スピード」でインパクトを高める(p76)
・仕事の進め方には、矛盾したふたつの正解があります。ひとつの正解は、自分の頭で考え腑に落ちるまで考え、実行に移すこと。もうひとつの正解は、上司から言われた通りに、実行に移すこと(p34)
・丁寧に時間をかけて1週間後に持っていく人・・仕上がり次第すぐに持っていく人・・もし私が上司だったら、評価するのは仕上がり次第すぐに持ってくる部下です(p42)
・私はライフネット生命の社員に、「困ったことが起こったら、ギャーッと叫べ」と言っています(p45)
・20代、30代の若いビジネスパーソンにとって、最大の資産は貯金や株式(などへの投資)ではなく、自分自身です(p122)
・古典を読んでわからなければ、自分がアホやと思いなさい。新著を読んでわからなければ、書いた人がアホやと思いなさい(p128)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
著者経歴
出口 治明(でぐち はるあき)・・・1948年、三重県生まれ。ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。ロンドン現地法人社長、国際業務部長等を経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師等を務める。2006年ネットライフ企画株式会社設立、代表取締役社長に就任。2008年にライフネット生命を開業、2012年東証マザーズ上場。2013年より現職